風丸に「なにニヤニヤしてるんだ」
と怪訝な顔で見られたが、
緩みきった顔は中々直らない。
「…何が嬉しいんだ?」
「何でもねーよ。
とにかく!大船に乗った気分で
俺に任せてくれ!」
風丸は少し微笑んで
「頼りにしてるよ」と言った。
「じゃあまずは昔のこと話してやるよ!」
「ありがと」
俺たちは昔の話で
夕食の時間や夜の時間も
盛り上がった。
「円堂って昔からやんちゃだな」
「そういう風丸はかっこつけだな」
「言ったな!」
一晩中笑いが絶えなかった。
(やっぱり風丸は風丸なんだな)
そう思いつつも
以前とどこか違う風丸に
違和感を感じていた。
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