「お邪魔します」
「どうぞどうぞ。
後でジュースとお菓子持っていくわね」
「ありがとうございます」
風丸は深々と頭を下げた。
礼儀正しいところも変わらないな、
と無意識に以前と同じところを
探してしまう。
「風丸、こっち」
「ああ」
階段を上り、
部屋のドアを開けた。
「お邪魔します」
そう言いながら
風丸は俺の部屋に足を踏み入れた。
「荷物はここな。
あ、適当に座っていいから」
「ありがとう」
俺はベッドに深く座った。
ボスッと音がなった。
風丸は荷物を置くと、
俺の隣に静かに座った。
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