再会2 side奏


「奥村くーん」


振り向くとそこには数人の男がいた

頭に『?』を浮かべる#静#に対して、燐は目を細めた

どうやら面識があるみたいだ


「(ぎょっ!?)」

「燐ー、どうかした? 知り合い?」

「あれー? もしかしてデート中だったりィ?」

「ば、馬鹿! ちげーよ!!」


『デート』と言う言葉に一瞬顔が赤くなる燐だが、すぐにもとに戻った

燐は相手に聞こえないように奏に説明する

奏はそれを聞くと声の大きさを考えず、「サイッテ―」と相手に聞こえるような声で言った


「君ぃ、今何か言ったァ?」

「べっつにー」

「(それにしても何なんだよ! シッポと角つけてんぞコイツ!? コスプレか!?)」


再び奏にだけ聞こえるように言った


「なあ、アイツなんかやばくないか? 『虫』に超たかられてるしさ」

「虫? そんなのどこにいる? 全然いないけど?」

「え、もしかして見えてねーの!?」

「燐、いくら頭悪かったからっていつの間に目まで悪くなったの?」


憐れみを帯びた視線を燐に送る


「うるせー!! それは今コレと関係ないだろ!(マジで見えてねーのかよ)」

「ところでさ、ちょっと時間あるかな?」

「ああ?」

「実は昨日のことちょっと謝りたっくて……」

「……ちょっとなら」

「ついでに彼女さんも来てよ」

「え、あたし?」

「君にもデート中邪魔しちゃったからさ」

「んーまあいいけど」



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