Nowhere...?跡地 | ナノ






決戦


決戦(試験)当日

いつもよりどこか凛々しい表情の切原と有梨


「ついにやってきたな」

「ああ」


まるで戦場にでも赴くかのような雰囲気

識はあんたらどこの兵士よというツッコミと突っ込みそうになった


「俺、これが終わったらペルソナ4最初からやり直すんだ……」


またしてもそれ死亡フラグだからと突っ込みたくなる識であった

そして二人の運命をかけた試験が始まった





「あー終わった……」

「あー死ぬかと思ったー」

「お疲れさん」


結果はどうあれなんとか試験は終わった

完全燃焼した二人はもはや屍に近い状態


「こ、これでP4ができる……!」


その目は生気に満ち溢れていた


三日後、テストが一斉返却される日

続々と名前が呼ばれる中、切原と有梨は神にでも祈る思い出自分の名前が呼ばれるのを待った


「あーやばい、人生で5位には入る緊張だー」

「一位はなんなの?」

「P3でニュクス戦のとき」

「ゲームかい!」


なんてしているうちに有梨の名前が呼ばれた

がちがちとロボットのように受け取りに行く

分厚く二つに折りたたまれたテストを受け取り自分の席に座る

識も有梨の点数を見ようと顔を覗かせる

そっとテストを開く

まずは国語、87点


「安定の国語ね」

「まあな」


続いて問題の数学、54点


「おお、私が教えたかいがあったというものだね」

「俺ってやればできるんだー」


他の英語、社会、理科も無事赤点回避だった

一方切原の方はというと


「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!」


声を上げて喜んでいた


「見ろよみろよ! この素晴らしい点数」


見せびらかすテストには輝かしい56点の文字


「俺だってやるときはやる男なんだ!」


なんて一人喜んでいるところで有梨が


「セイッ」


語尾に星をつけて切原のテストに右手で突きをいれた

ばりっと中心に穴があく


「ちょ、おまなんてことしてくれるんだよ!?」

「なんとなく気に食わなかったから」

「そんな理由でかよ!」


せっかくのテストがとふらふらと机に倒れた

結局このテストはセロハンテープで応急処置、幸村たちに見せびらかしたりしたそうな







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