合宿@ 着いたところは海岸から離れた自然あふれるところだった パッと見、旅館にも見える豪華な合宿場 思わず有梨がすげえと声を漏らすぐらいすごかった 「そういえば自己紹介してなかったね」 「じゃあこのさいしちゃいますー?」 ということで今更感が否めないが自己紹介をすることに まずはレギュラー陣から 「自己紹介は名前と趣味、好きなものを言ってね。それじゃまず俺から。部長の幸村精市、す趣味はガーデニングで、好きな食べ物は焼き魚」 「真田弦一郎だ。副部長をしている。趣味は筋肉トレーニング、将棋などだ。好きな食べ物はなめこ汁だ」 「なめこ汁って中学生が好きなもんじゃない」 有梨のツッコミに仁王、赤也、丸井が笑いをこらえる 「柳蓮二、主にデータ採取と読書。特に好きなものはないが薄味を好む」 「薄味って何だかお年寄りみたいですね」 思わずポロリと識がこぼした言葉に閉じていた目を開く柳 「ひぃっ! 見たら石になるっスよ!」 赤也が頭を抱えながらしゃがみこんだ すごい目つきで識を見つめる柳だが、当の本人は全く違うところを見ているので効果がなかった 「丸井ブン太だぜ。趣味はホテルのバイキングに行くこと。好きなもんは甘いもん全般だぜぃ!」 「仁王雅治じゃ。好きな食べもんは焼肉。趣味はダーツじゃ」 「何だか有梨と気があいそうだね」 「そう?」 「柳生比呂士です。趣味は柳くんと同様読書で主にアガサクリスティをよく読みます。好きなものは心太。これからよろしくお願いしますね」 「こちらこそ足りない部分は多々あると思いますがよろしくお願いします」 初めて図書室で出会った時と同様深々頭を下げる二人 「桑原ジャッカル。好きな食べ物は肉、趣味は乗馬だ。と、言っても日本じゃなかなかできないがな。改めてよろしく頼むぜ」 「部長、俺もっスか?」 「もちろん」 「よく聞け! 特に七森。俺の名前はわかめじゃない! 切原赤也だ! 好きなもんはゲーム全般だ。いい加減名前を覚えろよ」 赤也が必死にいうも有梨は聞く耳持たずといったところだ 「それじゃあ次は有梨だね」 「趣味はゲーム、好きな食べ物は特にない七森有梨でーす。ちなみにちゃん付はキモいので絶対にしないでくださーい」 「やる気が微塵にも感じられねえ!」 「うっせ、わかめは黙ってろ」 「だからわかめじゃねえって何回言ってんだ!」 また火花を散らす二人に識が仲裁に入る 「はいはい収拾つかなくなるからやめてねー」 そんな彼女をみてレギュラー陣は仲の悪い姉弟を持つお母さんに見えたとか 「四条識です。趣味は読書とスケッチです。一応美術部所属。好きな食べ物は和菓子と抹茶です。短い間ですがよろしくお願いします」 「お前も十分年寄りだな」 「なんか言いました?」 「いや何も」 ようやく自己紹介も終わりようやく本題へ 「とりあえず午前中は基礎練、午後からはトーナメントだ」 真田が厳しい面持ちで言った 「幸村さん」 「何だい?」 「わたしたちは何をすればいいんですか?」 「君らにできそうな仕事は大きくわけて3つぐらいかな。ドリンク作りとスコア、あとできればボール拾いってところ」 「ボール拾いは任せた。ドリンクとスコアはやるから」 「ちょっ!」 「あんたほどボール拾いに適した人なんていないでしょ。じゃ任せた」 有梨に何か言われる前に識はさっさとドリンクを作りにいった 取り残された有梨は仕方なくラケットを担いで基礎練が終わるまで壁打ちすることにした |