Nowhere...?跡地 | ナノ






バス内


そしてついに合宿が始まる

当日、朝早く立海レギュラーは校門前にいた


「彼女たち遅いね」

「もうそろそろ時間なのだが」


すると猛スピードでこちらに向かってくるものがいた


「遅刻遅刻ー!」


識を自転車の後ろに乗せながら有梨が現れた


「ギリギリ?」

「セーフじゃよ」

「……え、何もう着いたの?」


のっそりと有梨の背中から降りる識

その目は今にも睡魔に負けそうだった


「ふぁあ眠……」


無事全員揃ったところで中型のバスが立海に到着

ぞろぞろと荷物を担ぎながらバスに乗り込んだ


「わたし一番後ろねー」


ふらふらと酔っぱらいのように一番後ろの列を占拠する識

そのまま横一列に寝っ転がって数分もしないうちに寝息が聞こえてきた

有梨は丸井に誘われ隣に座った

そのすぐ近くに赤也と仁王

柳は面白そうに識のひとつ前の席に座り何やらノートに書き込んでいる


「丸井先輩対戦しません?」

「お、PSPじゃん。やるやる」

「あ、俺もやるっス」

「ほいじゃあ俺は見てるぜよ」


珍しく仲良く三人はPSPで対戦をはじめる

いつもなら真田のたるんどる! が飛んでくるはずだが、今日は幸村が抑えてくれているようだ

こうして一行は合宿上へ出発した


7時になる頃には識ものそりと起き出した


「……あ、合宿だった」

「おはよー識ー」

「おはよ。ってもうゲームやってるんだ」

「まあね。ってちょ、丸井先輩何勝手に攻撃してるんすか!」

「早いもん勝ちだぜぃ!」


どうやら話している間に攻撃を受けたようで

有梨のようにゲームを持ってきているわけでもないので識は適当に持ってきた本を読み始めた

すると今まで一人で本を読んでいた柳生が識のもとにやってきた


「どうかしました?」

「いえ、話し相手が欲しいと思いまして。お邪魔でしたか?」

「いいですよ。先輩とは趣味が合いそうなので」


そう言って二人は好きな本について話始めた

しばらくするとすぐそばにいた柳も入ってきた


「ミステリーではやっぱりアガサクリスティですよね!」

「奇遇ですね私も好きなんです」

「オリエント急行は名作だな」

「そして誰もいなくなったもいいですよね」


と切原や有梨にとっては難しい話題で花が咲く







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