Short Story | ナノ


▼ Lunatic Destrudo

※あてんしょん!
突然始まって突然終わります
舞台は適当です
時間軸も不明です
頼りの淡島副長は不在です(つまり誰も止めない)
暴力・血表現有り
俗にいうボコり愛
キャラわかんない
捏造しかない(ようするにキャラ崩壊)
誰得? 俺得
異次元バトル(笑)
構図的には、『八田→←主人公←伏見』の図だけど、肝心の八田は出てきません
伏見はミサキチだったはずが、ミサキチを歪みこじらせ切った結果が主キチ(主人公に対してキチガイ)

一応一読しておいたほうがいい簡単な設定↓

主人公は高2
吠舞羅に所属
八田を先輩と呼び、慕う
天敵は伏見
伏見は吠舞羅にいた時期からヒロインのことが気になってた(Not恋愛感情、Yes破壊衝動)












「伏見ィィィィィィィ!!」


名前は制服の両袖に隠し持っていたダガーを取り出すと、伏見めがけて走り出した

その瞳には憎悪の炎が揺らめく


「……伏見、緊急抜刀」


伏見は口元を小さく上げながらサーベルを抜いた

キィンと甲高い音が響く

伏見は名前の女子高生とは思えない強烈な一撃を酷く歪んだ笑顔で受け止めた

カタカタと鍔迫り合いになる


「ふふっ。嬉しいよ、名前。まさか君の方から来てくれるなんて」

「黙れ裏切り者! 口を開くな!」


耳障りな音と共に名前は距離をとる

それから素早くダガーを逆手に持ち直して再び伏見のもとへ駆けた

名前から次々と繰り出される攻撃を伏見は剣を使わずに避ける


「ほらほらァ全然当たらないよぉ? ふふっ」


完全に遊ばれている

そっちがその気ならば、と名前は宙でくるりと一回転して距離をった


「……尊さん。ごめんなさい」


瞬間、名前の体が赤の炎に包まれた

轟轟と燃え盛る炎はまるで空まで焼き尽くすよう


「いいねえ……いいねえ!」


赤に対抗するように伏見も剣に青を宿し、紅の炎の渦を突き刺す

弾け飛んだ炎から現れた名前の目は血のような紅に染まっていた


「ぶっ殺す!」


炎を纏った名前のスピードはさらに増し、それは常人の目では追えないほど

守る一方だった伏見も名前の攻撃のわずかな隙をついては攻撃に出る

相変わらず憎悪を瞳に宿す名前に対して伏見の瞳には歓喜の色が灯っている


「ふははははっ!」


この極限状態でさえ、伏見にとっては『喜び』なのだ

打ち合う金属音が、憎悪の赤と歓喜の青が幾重にも響き会う

名前が優勢だったはずが、いつしか主導権は伏見に

攻守交代を余儀なくされた名前

そのとき焦る気持ちが大きな隙を生んむ


「っが!」


隙を突いた伏見の膝が名前の鳩尾に食い込んだ

勢いのあまり飛ばされ、何回か地面を転がる



「あれぇ? こんなはずじゃないよねえ名前? ねえ?」


首をかしげる伏見


「……あんたこそちょっと鈍ったんじゃないの」


ペッと口に溜まった赤い液体を吐き出す

なんて口ではいくらでも言えるが防ぐので精一杯なのが現状だ


「俺は二つの力を手に入れた」


どうみても力の差は歴然だ

接近戦の最中に伏見から隙を突くなど到底無理な話である

名前は攻め方を変えるしかないと考えた


「はあっ!」


赤い炎が再び名前を飲み込む


「同じことやっても無駄よ無駄ぁ」


歪んだ笑みを絶やさず、伏見は剣を構え、名前の赤い炎の渦に突進する

伏見の剣が名前を射程圏内に捉えたとき

彼の頬に何かが掠めた

その衝撃で眼鏡がカランと音を立てて地面に落ちる

とっさに飛び退く伏見

初めてその歪んだ笑みが崩れた


「それでも掠り傷か」


炎の渦から姿を現した#name2#の左手には赤い炎を纏う弓が握られていた


「ふうん。なるほどねえ」


伏見は頬からわずかに伝う血を拭い、ゆったりとした動作で落ちた眼鏡を拾う


「まあそうこなくっちゃ面白くないよ、」


「ねえ?」と同時に再び名前に突進する

真っ向から来る伏見を名前は瞬時に召喚した太い炎の矢を番え、放つ


「だから同じ手にはもう乗らないって!」


「ふはあはっ」と笑いながら伏見は向かってくる矢を剣で一刀両断


「バァイバイ」


二つに裂かれた矢を通り過ぎ、今度こそ名前に剣を振りかざす


「バーカそれは偽物だ」


伏見の背後で名前の声がした

その声に大きく目を見開いた直後、凄まじい爆発が伏見を襲った

轟轟と燃え上がる赤き炎


「はあ、はあ……っ、はあ」


伏見が斬ったのは名前ではなく、名前が作ったただの炎の幻だったのだ

大きく肩を上下させ、呼吸を整える

燃え盛る炎を前に安堵したのか名前はだらしなく膝をついた

あれだけの炎を操るには相当の対価が必要であった


「だが、これであの裏切り者は……」


瞬間、名前の視界が青に染まった


「ん、なっ!?」


轟轟と燃え盛る炎を青が侵食する

その中心にはもちろん、伏見の姿


「なん――」


で、と漏らす前に眼前には青い制服と鋭く光る白

瞬きよりも早く伏見が剣を振るった

弱々しく握られていた二本のダガーはくるくると宙に弧を描きながら地面に突き刺さる


「しまっ――!」


ついそれを視線で追ったのがダメだった

にぃと伏見が笑った

次の瞬間、横一線の白刃のあとから紅が噴き出す

まさに一瞬の出来事だった

そのまま名前は横向きに倒れた


「くっそ……」


わずかに霞む視界

届きそうな距離にあるダガーに手を伸ばすが、


「そんなこと俺が許すとでも?」


伸ばした右手が伏見の足に踏まれ、ぐりぐりと地面にこすりつけられる


「っがあ!」


ついには骨が折れたような音が聞こえた

ようやく右手が解放されたと思ったら、次は腹を蹴られ、仰向けにさせられる


「おっと、起き上がらないでよ」


カッカッと両手のひらに赤い炎を纏ったナイフが突き刺さる


「なん、で……」


見たところ初めに与えた掠り傷以外、どこも怪我や燃えたような痕跡はなかった


「『なんで』って?」


ガッと左肩に剣が突き刺さる


「ぐうっ!?」

「もしかしてあれで俺に勝ったつもりぃ?」


猟奇的な笑みで傷口をぐちゃぐちゃと広げ始める

その度に名前は痛みに耐え、声を堪える

それが今の彼女にできる唯一の抵抗だ


「俺があんな子供騙しみたいな手に引っかかると思ったの? バカはどっちだろうねぇ? ねえ?」

「あ゛あ゛っ!」


傷口弄りをやめると、剣についた血を見て舌舐り


「さあ、楽しい楽しいお遊戯会の時間だよぉ? ふひひっあっはっはっはあ!!」


そう言った伏見の顔は新しい玩具を与えられた子供のような、無邪気な笑みを浮かべていた



Lunatic Destrudo



うっかりKにハマって五話の伏見と美咲くんの戦いを見てたら気がついてたら書いてたwww
すげえ伏見くん
ヤンデレ通り越してただのキチ●イにしか見えねえ(伏見クラスタの皆さんすみせん)
とにかく痛めつけてやりたかったんです←いい性格してるわ
尻切れトンボ感がいなめないのはいつものこと
あ、でも私の本命は宗像室長です(`・ω・´)
ただ伏見もいいキャラしてるなあと思って書いたんです
あー誰得だけど俺得で楽しかったー
タイトルはなんのひねりもなく『狂気的な破壊衝動』
遺言は以上です


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