識「あ、柳さん」

柳「四条か」

識「……」

柳「『しまった、つい声に出してしまった』とお前は思ってるだろう」

識「……」

柳「『ぐっ……読まれた』とお前は悔しがっているな?」

識「柳さんは読心術でも使えるんですか」

柳「残念ながら使えないな。だが、ある程度考えていることはわかる」

識「ふーん(棒読み」

柳「ところでお前のほうから声をかけてくるとは珍しいな。普段は見かけても見つからないように隠れるか逃げているのに」

識「ぐっ……やっぱりバレてたか」

柳「フフッ、甘くみないでいただこうか。それで? 普段はそうして俺を避けているくせにこんなに近くまで来ていて何の用だ?」

識「……ふうん。立海三強に名を連ねる参謀様でもそこまでは読めないんですね」(勝ち誇った顔)

柳「先程も言っただろう。そこまで万能ではない」(ちょっと悔しいというか眉を寄せてる)

識「そうですか。じゃあこれどうぞ」

柳「これは?」

識「わたし行きつけのお茶屋さんで買ったものです」

柳「……」

識「先日誕生日だったそうですが、あいにく総文(文化部の春一大イベント)だったのでいま渡しました」

柳「お前が俺にか……?」

識「なんですかその『毒でも仕込んでるんじゃないのか?』みたいな顔は。失礼ですね」

柳「まさかお前からもらえるとは思ってもなくてな」

識「まあ有梨が立海のコート使わせてもらってるのもありますからね。そのお礼です」

柳「素直に俺の誕生日を祝いたいと言えばいいものを」

識「はい? いま何か言いました?」(ちょっと切れてる

柳「まあいい。お前からもらえたという事実に変わりはない」

識「……なんか変態臭っ(ぼそっ」

柳「何か言ったか?」

識「いえなんでも?」(清々しい作り笑顔



四日遅れですが、柳さん誕生日おめでとう!!

わりと角のとれた(笑)識と一緒にお送りしましたー



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