燐と奏(登校中)

奏「りーん!! おはよ!」
燐「お、奏じゃねえか! はよっ!」
奏「はい、これ」
燐「ああ? なんだコレ」
奏「ちょっと、今日何の日か知らないわけじゃないでしょ!?」
燐「え? でも今日塾の後パーティーすんじゃねえの?」
奏「そうなんだけど、一番最初に渡したくてさ! ……あ、やっぱりパーティーのときの方が良かった?」
燐「そんなことねえって!! むしろ嬉しい! さっそくで悪いけど、ここで開けてみてもいいか?」
奏「いいよ! まあ、あたしが趣味で選んじゃったから気に入ってくれると嬉しいんだけど……」
燐「これは、ヘアピン……か?」
奏「うん。ほら、この前『ヘアピンぶっ壊れたアアアアアアアア!!』って言ってたからそれにしたんだ」
燐「おおおおおお!! マジで!? そうなんだよ、新しく買いなおそうにも食費とかに金飛んでなかなか買えなかったんだよ。奏、ありがとな!!」
奏「どういたしまして。喜んでもらえたならあたしも嬉しいな!」




雪男と綴(塾で授業前の悪魔薬学室)

綴「奥村、入るぞ」
雪男「あ、綴さん。その頬のガーゼは今任務帰りですか?」
綴「ああ。竜騎士の弾道を読み間違えて咄嗟に避けきれなかったんだ」
雪男「珍しいですね、あなたがそんなミスをするなんて」
綴「全くだ。改めて未熟さを思い知らされるよ」
雪男「十分あなたは強いですよ」
綴「歴代最年少様に言われてもお世辞にしか聞こえないな」
雪男「失礼ですね。それで? ほかに何か用でも?」
綴「ああ、そうだった。肝心の本題を忘れていた」
雪男「本当に大丈夫ですか? 連日任務だったんですから、少しは休んだほうが」
綴「予定を鮨詰め状態にするのが特技のやつに言われたくないな。一足早いが、誕生日プレゼントだ」
雪男「これは……? た、竹の花ですか!? な、なんで!?」
綴「新しい研究に必要だったんだろう? あれ、違ったか?」
雪男「いや、そうですけど! 綴さんこんなものどこで手に入れたんですか!?」
綴「任務の報酬、とだけ言っておこうか」
雪男「たかが一介の任務でこんな高価なものがもらえるわけないですよ!」
綴「おっと、そういえば報告書を出しに行くついでだったんだ。あと授業には出れるが、緊急で任務が入ったからパーティーには出れないと奏に伝えてくれ」
雪男「あ、ちょっと! 綴さん!?」


ちなみに奏は雪男にシンプルなデザインのメガネ拭き、綴(渡すのは奏に任せて)は燐に新しい包丁をプレゼントをしました。


ハッピーバースディ!!



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