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20
お題



20.ひざまくら
コウキ


「あの、・・・タキさん、」

「んー、どうしたコウキ」

ポカポカと窓から入る心地よい太陽の光に目を細めコウキへと身体を預けていれば、オズオズといったように真上から名を呼ばれる。
うとりと次第に重くなっていく瞼を逆らうことなく下ろせば小さく、ぁ。とコウキが慌てたように声を漏らす声が聞こえてきた。
あーもうかわいいなバカ。
本物の弟のような彼に笑みがこぼれる。つい意地悪をしたくなってしまうのはしょうがないと思うんだ。


「どうしたんだよ」

少しだけ目を開き、視線を絡ませる。
ビクリと身体を震わせるコウキを逃さないよう、しっかりと瞳を見つめた。

「どうした?」

「ぁ、あ・・・の」

本当に困ったように眉を寄せるコウキ。
やばい、めちゃ萌え。何その顔、ちゅーしちゃうぞ。

「寝ないで、ください。あ、の・・・寂しい、です」

顔を真っ赤にさせて、コウキの膝の上に置いた俺の頭を両手で包むコウキに息を呑む。
少し、意地悪しすぎたかもしれない。
ふわりと謝罪の意を込めてやわらかく笑い、そして下からコウキの頬をするりと撫でた。


「ごめんな。それじゃあお話でもしようか」


もちろんこの体制で。

思ったよりも、この場所を気に入ってしまったようで



END


DPPの男主人公、コウキ。
兄貴の前だと女々しくなる





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