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14
お題



14.あやとり
ウツギ博士

※主幼児化


「はかせ、はかせ」

トテトテとおぼつかない足取りで駆け寄る少年が一人。
少し先にいる、優しく笑顔を浮かべる白衣の男は彼のよく知る人物だ。
気弱そうなその顔に掛かるずり落ちた眼鏡を掛けなおす博士の胸へ飛び込む少年、タキはそのまだ成熟さえしていない幼い身体―小さな手を博士と呼ばれた男の腰へ回して抱きついた。
ふわりと博士から香る洗剤の匂いが心地よかった。


「博士!」

「タキくん、今日はどうしたんだい」

身をかがめる博士と同等の目線になったことにタキは無邪気にもきゃっきゃとはしゃぐ。
その様子を微笑ましげに見つめ、わしゃわしゃとタキの頭を撫でる博士の名はウツギ。
タキは、ん、と笑顔で両手を差し出して笑う。その手に掛かるのは赤い糸で作られた輪っかで、ウツギはん?と笑顔で首を傾げた。


「あやとり、教えてよ!」

「あやとりかぁ・・・僕これ苦手なんだよなぁ」

「えー博士のくせにあやとりもできないの?ならおれが教えてあげるよっ川はねーこーやって…」

「ほうほう、これはすごいね!タキくんは天才だ」

「えへへん、まあね!これからおれが博士にあやとり教えてあげるよ!」

「おや、本当かい?それはうれしいなぁ、ありがとうタキくん」


END



ウツギ博士。
教えてあげるために頑張ってあやとり練習する兄貴。
もしマサラタウンの兄じゃ無くワカバタウンの兄だったらこうなってたかもねの話

→コウキ


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