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06
お題



06.握手
アポロ



「・・・はは、貴方には負けましたよ。やはり貴方は強いですね」

乾いた笑みを浮かべる目の前の青年に俺はペコリと軽く頭を下げた。
ロケット団最高幹部。名はアポロ。
レッドの倒したロケット団を、姿を消したサカキを呼び戻すためにだけに動いていた彼も漸く此処で止められる。


「では、約束どおり我らロケット団は解散しましょう。久しぶりに楽しかったですよ、タキ」

そう言って苦笑をもらすアポロは、ヘルガーの入っていたボールをしまった。
相手に戦う気は0。これ以上は抵抗もしないだろう。
息を吐き出して肩から力を抜く。スウ、と目の前に手を差し出された。

「・・・今更握手、ですか」

差し出された手をボウと見つめる。
この握手は何を意味しているのか・・・なんて、俺にわかるはずもないのだけれど。


「・・・さよなら、アポロさん」

そっと、その差し出された手を握り締めた。



「何を仰ってるんですか?」

これはさよならじゃなくて、よろしくお願いしますの握手ですよ


そう言って酷く楽しそうに顔を歪めたアポロを最後に、俺の視界は闇に飲み込まれた。






END



HGSS金銀R団最高幹部のアポロ


→ホムラ


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