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05
お題



05.勉強会
トウヤ


「やっぱり眼鏡だと思うんだ、ねトウヤくん」

黒縁眼鏡。
机の前に胡坐をかくトウヤくんは思いっきり顔を顰めた。

「タキさん、俺かけませんよソレ」

「え、なんで」

ついポロリと出てしまったセリフにトウヤくんはため息を吐いた。
日曜日午後3時。天気は晴れ。
こんな日には相棒であるウインディと家の中でまったりとひきこもろうと意気込んでいたところに、一つの着信がかかってきた。
まあ、言わずともかけてきたのはトウヤくんで。

「・・・急に勉強って、どうしたんだよ?」

「いや、タキさんなら年上だし勉強できるかな、って。」

トウヤくんに拒絶されてしまった眼鏡をしょうがなしに自分の耳にかけて遊ぶ。
度は入れてないから別段見えやすいとか見えにくくなるとか変化はないんだけどやっぱりテンションは上がるもんだな。
人差し指と中指で眼鏡のふちをクイ、と持ち上げて不適に笑って見せた。

「似合う?」

「・・・遊んでないで、教えてください」

プイと顔を背けてしまうトウヤくん。
その耳が少しだけ赤いのを見つけてクスリと笑った。



END



BWの主♂トウヤくんです。
兄貴は阿呆だけど頭はいい。


→アポロ


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