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ほっこり
番外編




「さて、ウインディたん」

倒れ、地面に突っ伏してしまったコラッタの姿をボウと眺めながら、
めんどくさそうに俺を振り返るウインディのしっぽをモフモフした。
あ、蹴られた。・・・え、ちょ・・・ま、なんでかえんほうしゃ!?お願いだからこっち向かないで!!

「ご、ごめんってば・・・!!」

反射的にウインディたんの身体から離れ、身構える。
・・・今、この子本気で俺のこと焼き殺そうとした?
ウインディの開く口から炎が見えないことを確認してホ、っと胸をなでおろす。
誰だウインディが主に忠実なポケモンって言った奴。それ誤報、絶対誤報。
・・・あ、違った。そりゃガーディか。


「ごめんって、悪かったから・・・あんま怒るなよ」

「ガウ」

俺は妻の尻に敷かれてる夫かよ。
ツンとそっぽをむいてしまったウインディの頭を撫でてやる。
どうやら許してくれたらしいようで嫌がらないでおとなしく撫でられてるウインディについ頬が緩んでしまう。
こうゆうところがかわいいんだよなー、だからパートナーやめらんね。
ニヤニヤしてるのを悟られないよう明後日の方向を向く。・・・どうしよ、ぎゅーてしたいぎゅーて。
・・・絶対ほえられるからやんないけど。

「つうかさ、これ・・・俺に履け、って言って・・・るんだよな?」

地面に揃えられて置いてある運動靴・・・もとい、ランニングシューズを見つめ痒くもない頭を掻き毟る。
心なしか湯気立っているのはきっと気のせいだただの目の錯覚だ。
・・・何が、新しいのは他の子にあげちゃったからこれで我慢して・・・だよ。
どんだけお人よしなんですか!
その前になんで俺だけ履きたてのやつなの理不尽すぎる!

「・・・おっさんには悪いけどなあ・・・」

お前、はく?
そう言ってウインディたんにシューズを差し出してみたが見事顔を背けられた。
何その匂うからやめて匂いうつっちゃうでしょみたいな反応。

「・・・」

ゴクリと唾を飲み込む。

考えてみろ俺。
このシューズはおっさんが・・・汗水垂れ流して働いて得た金で買ったモノなのだ。
それをくさ・・・げふんげふんきたな・・・おっとっと、湯気立っているからってけ、いらねへへんだポイなんて出来るのか俺。
働くつらさは俺が一番よくわかってんだろひきこもり!!

ウインディからの哀れみの視線を受けつつも俺は・・・そっと足を伸ばした。




-結果-

「・・・あったかい」

▼久しぶりに他人の体温を感じ、とてもほっこりしました。



END



後悔?勿論してますよ
ちなみに08書こうと思ったらちょっとしくじったので番外編にしてやりました\(^o^)/

この兄貴は常人と何かが違うと確信した管理人でした

※わかる方はわかると思いますが、HGSSのランニングシューズ入手時のネタです


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