○月△日 晴れ


今日はいつもより随分と早い起床。

理由は天野亜美さんを起こしに行くためだ。どうやら彼女がいた所では私達と全く異なる生活時間らしく、天野亜美さんがこちらの時間になれるまで起床時間を教えるようにと指示された。正直にいうと、めんどくさい。
昨夜は遅くまで鍛練をしていたので早く起きるのは辛いが、朝の空気は好きだ。まだどの匂いにも染まっていないところが気持ちもシャキッとさせられ清々しい感じがする。
しばらく朝の空気を堪能しつつ天野亜美さんの部屋へ向かっていると、ろ組の七松小平太と出会った。また塹壕でも掘っていたのか風呂帰りらしく髪がまだしっとりと濡れていた。何をしているのか尋ねられ、今から天野亜美さんを起こしにいくのだと伝えた。すると、急に目の色を変えて「私が代わりに行ってやろう」と、相変わらずの暴君を発揮してくれた。
睡魔と絶賛合戦中な私にはものすごく魅力的な命令だったので、暴君に甘える事にして天野亜美さんに渡す衣類を手渡し「失礼のないように」ときつく言い聞かせた。長次がいないから少し心配だ。
その後はすることもないので教室に行き、授業が始まるまで寝ていた。いやぁ、二度寝が出来るなんて最高だ。





それからお昼には唐揚げ定食を食べた。相変わらずおばちゃんの作るご飯は美味しい。
それから、木から降りられなくなったという一年ろ組の下坂部平太を救出してやった。どうやら平太は木から降りられなくなってしまった子猫を助けたかったらしく、案の定登ったはいいが……となってしまったという。
なんて可愛い奴なんだ。
怒られると思ったのか、猫を抱いて俯く平太は見事に私のツボを刺激、メーカーのはち切れた私は平太の頭をこれでもかというぐらい撫でまくった。そしたら、キョトンとした顔のあと、ふにゃりと見せた笑顔。だから、どんだけ私のツボを押さえてんだ!!だから、最近物騒なんだよ!!こんな可愛い子ペロリと食べられちゃうんだからね!!!(いや、私が死ぬ気で守るんだけど)
いや、違うから。私はあのショタコン委員長とは違うから!!
ただただ、後輩がハスハスしたくなる程可愛いだけだから!!



back

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -