▲月*日 曇り






あれから竹谷八左ヱ門と久々知兵助は驚く程静かになった。それを見た尾浜勘右衛門はたいそう驚いた様で、ようやく何かがおかしい事に気づいたらしい。
まあ、気づいたところでもう遅かったんだけどね。


あの討伐の後、竹谷は生物委員会の管理している小屋まで行き、動物達に誠心誠意誤ったらしい。…が、一日やそこらで一度失った信頼をとりもどせるわけもなく、擦り傷だらけで医務室に向かう姿を目撃した。
一はの彼に対するいたずらはここから始まっていたらしい。
まず、医務室に入った竹谷八左ヱ門を待っていたのは傷薬の雨。乱太郎がけつまづぎ、持っていた瓶が宙を舞い、そのまま中身が竹谷に降りかかった。もちろん、擦り傷だらけの身体でそんなことされたらたまったもんじゃないだろう。しかしそこはやせ我慢して、口元を引き攣らせながらも治療を受けていた。
そしてやっとの思いで部屋に帰ると戸を開けた瞬間に目に入る虫、虫、虫。
どうやらカメムシだったらしく、刺激を与えたのか五年長屋はとても臭かった。
竹谷八左ヱ門の悪夢はここで終わらなかった。部屋には生物委員会の処理しなければならない書類があったらしく、とてつもなく臭いなかアイツは溜まりに溜まった書類をこなさなければならない。
これは精神的にもキツイだろう(笑)

…ただ一つ誤算が、



三郎と雷蔵が、五年長屋は臭いからと布団を持って転がりこんできた。
この日記を書いている間も激しい攻防が繰り広げられている。



それにしても、誰かと一緒に寝るのは久々だなあ。






back

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -