「ウザい……んだって、吐き気がするって……」












私の友人春は顔こそ笑っていたのだけれど、その目は真っ赤に腫れていた。なのに、その笑顔のまま私ってウザかったのかなぁなんて言うものだから、なんだかそのまま壊れてしまう様な気がしてそのまま力抱きしめた。

















「え、今日中庭で振った奴?ああ、アイツ…。いい子だったんじゃない?顔も性格もいいし頭だっていいし。ただなぁ、いい奴過ぎてな……。そういや名前のオトモダチだっけ?まぁ、今までだってお前の周りの奴の事でもどーでもいいって顔してたし、まぁいいだろ」








幼なじみ兼春の想い人の久々知兵助は、表情も変えずにまるで当然のようにそう言ってのけた。



「ふうん」



兵助はわかってないなぁ、全然わかってない。
まぁ、確かに今までがそうだったから否定はしないけどね。だけどね、私だって成長しているし、それに君とは根本的に違うんだよ。
あの子はね、春はね、すごくいい子なんだ。
こんな私でも受け入れてくれたんだ。そりゃあ、人生うまいことばかりいくわけじゃない。辛い事だってある。だから、春が君の事を好きになった時から覚悟はしてた。私だって、受け止めてあげるつもりだったんだ。
……だけどね、兵助のそれはわがまま、酷いわがままだ。

だから、これからする事も私のわがままだ。






え、わからない?


















復讐だよ、復讐。








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