皆さんおはこんばんわ。
そして、初めまして。俺はモブ界代表の五年は組ななしナマエだ。特に大きな事件に巻き込まれるわけでも引き起こす事もなく無難な人生を送る。
いや、
そんな自分の歩む人生には誰も興味を示さないそれがモブ、つまり俺のような存在の事をいう。
そう、そんな波風の無い平々凡々の人生を送る俺にも悩みというものはある。
「ナマエ〜〜〜〜〜!!!!!」
「ええい、ひっつくな!!!」
原因はなにを隠そうこいつ、同じ組にして友人である明石悠希にある。
ああ、こうやって場所も考えずに抱き付いて来るもんだから視線通り越して殺気が痛い。
やめろ鉢屋、頼むからその懐に突っ込んだ手を出すなよ。立花先輩はその笑顔やめろ。
今度土井先生によく効く胃薬を教えてもらおう。
「どさくさ紛れて腰を触るな、なんなんだよ今日はどうした」
「今日も佐藤と浅田がホモホモしくてお腹いっぱいでツラい!!!」
「だったら食堂にくんな部屋で寝てろ!!!!!」
「だって、食堂はホモォの倉庫なんだもん」と頬を膨らませる姿に一体何人の忍たまが顔を朱くそめたのやら…。
こいつの事情をこの学園でただ一人知っている俺は、組の奴らがいかにいちゃいちゃしていたという話を右から左に聞き流しつつ、重い重い溜息をついたのであった。