ぶふふっ!とあからさまに聞こえた沖田の笑い声が鼓膜を叩く。
「たかすぎん、それお茶違う」
「ア゙ァっ?お〜いお茶だろうが、どっからどう見てもお〜いお茶だろうがよ…!」
「お前落ち着けよお!なんでそんなに機嫌悪いんだよお!それお茶じゃないから!よく見て!結構なお値段だったから!」
 ほらほら!と彼女が俺の手からお〜いお茶を引ったくって此方へと突き出してくる。かなりの勢いで眼前に突き出されて思わず座ったまま体を半歩程退くとがたた、と椅子の脚とフローリングの床が固い音をたてた。
「お〜い"おもちゃ"だよたかすぎん」
「…あ?」
 彼女の細い指がパッケージの文字をなぞる。あ、ちょっと動き方がやらしいだとか色っぽいだとかこっそり思いながらもその動きに合わせて一文字ずつ胸中で読み上げた。確かに大きくおもちゃ、と印刷されてある。…オイ18禁ネタじゃねーか。というか奥さんヤバッ100%ってなんだ。茶葉か。茶葉なのか。
「たかすぎんのために一生懸命選びましたぜ!」
「オイ何と一生懸命比べたんだ。他にどんな候補があったんだ」
「オ●たまごとTEN●A」
「ろくなもんじゃねーな!」
「ちょっおまっ●ナたまごなめんなよっ!大きさは普通のたまごなのに突っ込んで下げるとちょう伸び」
「解ったから黙れ俺が恥ずかしい」
 はあ、と溜め息しつつもまあ貰っとく、と伝えてまじまじとお〜いおもちゃを眺める。なんだいたかすぎん不満かしょうがないなあこれあげるよ。とかなんとか言いながら彼女がごそごそと自分の鞄を漁る。え、もしかしてケーキですか、いやもうクッキーでもいい。とか淡い期待に胸を踊らせつつそんな心境がバレないようにポーカーフェイスを顔面に貼り付けて彼女の動作を見送る。はいどーぞ、と机に置かれたものにちょっと心が挫けそうになった。
「…なんだこれ」
「オナた●ご」
「と?」
「こんにゃくホール」
「テメエは俺をなんだと思ってんだ」
「使ったら感想よろ☆」
「殺すぞ」
 げらげら笑う彼女に再び溜め息しつつもこのふたつはあからさまに机の上に置いておけないので床に放置プレイ中の鞄へと突っ込む。期待した俺が馬鹿だった、と数分前とまったく同じことを思いながらもこんな彼女が愛しく感じてしまっている俺は相当ガタがきているらしい。素直に認めるのは非常に癪だが彼女が好きで好きで愛おしくて仕方がないのです。あーもう君の心を僕にください。



噫、戀しや




「お〜いおもちゃカップル用じゃねーか!嫌がらせかテメェ!」
「やっべメンズ用を買ったつもりが…!」
「どっちでもいいからもうテメェをよこせ!…じゃねェエエ!今のはあれだ、気にすっ」
「高杉ィ逢い引きは余所でやってくれィ」
「うるっせェぞ沖田ァアアア!」
「うーん、たかすぎんならいいよ。実はずっと好きでしたっきゃっ」
「…えっ!」×2
 この後高杉宅でお〜いおもちゃが開封されたとかされていないとか中身を使用したとかしていないとか。



‐‐‐‐‐
ハッピーバースデーたかすぎんんんん!
下品でごめんんんん!何気に移転してから初なのに下でごめんんんん!
だってドンキに売ってたからこれはネタにしなければとお、思ったのですよ…(^p^)
とりあえず滑り込みセーフってことで許してね!お誕生日おめでとう!
今度真面目な貴方を書くからアアア!

※戀=恋

20100810!


 






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