散華する命故、構う必要なし

 感情はない、我輩は猫だからだ

 独りなる為に孤独の妄執

 繋いだ手を離すなと爺が謂った

 運命を知る悲しみを君は知らない

 残滓を赦せぬ朝を君は愛しいというのだろう?

 温く済むならそれもまた滑稽なお伽話

 好きは愛と違って痛みを生まないから

 喝采は誰の心に融解してうそぶくのか

 ゲームには時折神が降りるという

 詭弁にしなる罪を知ったでしょうに

 赦しえないのは貴方に宿った色なのです

 泣かないでと笑う君は嘘に浸るから

 囚われの不幸は甘い蜜の味がする

 いつかの嘘なんていらないから

 胎児は知らないの、君のこと

 笑うかい、こんな奇跡を望むなんて

 全てを分かってもらうことが重要なのではない

 本当に守りたいものだけそこにあればよい

 思い出に縋る私はなんと滑稽でしょうか

 穢れよう、もう愛はないのだから

 目覚めて嘘と知ってしまえばいい

 愚かなことに意味があるのよ

 その美徳を振りかざして、守るべきものを守って

 心を守るために鈍感になっていた

 よく分からないまま泣いていた

 嘘と笑ってくれないアナタなんて嫌いよ

 壊れたノイズが君を呼んで繰り返す

 きみはぼく、なんてさみしい言葉なの

 君の背中にカルマを刻みつけた

 ぼくを呼ぶのはお前の凶器か

 想い故に引き裂くものがあってもいいとは思いませんか

 臆病であることに意味を感じた

 だれかを救いだれかを殺せとだれかは言う

 鮮やかに散って戦場に彩りを誘う花

 いつかのスピカを愛しく思えたよ

 独占を求めるのは人だからでしょう?

 愛しか汚せないのは愚かなことであった

 世界を救うための嘘に噛み付いた

 だいたいお前が私の何を知るというのだ

 嘘らしく笑ってくだされば幸いでございましたのに

 悲しみさえ喰らう僕をおかしいと皆は罵る

 祈ることを赦されないなら憎まれなければならない

 そこに真実はないと確かに知る

 愛で満たすのは心だけなのだ。それを寂しく感じても

 君の為に生きる現実は素晴らしいもので

 お前が知らない愛があるということを

 私たちは限りなく運の世界にいる

 あなたを守るためなんて詭弁

 思い煩えばそれは銀河の孤独でもあったのだ



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