「これ、プレゼント」
「わぁ、ありがとう…ん?」


綺麗なネックレスを雲雀は留威の細い首につけてあげた。にこにことそのネックレスを見ていた留威だがふと大きな袋に目をやった。そういえば、プレゼントと言った時このネックレスの箱と一緒に持っていた気がする。…いったい、何が入っているんだろうか?


「これ、なーに?」
「あぁ、これも君へのプレゼントなんだ」
「ふたつも!?なんだろー」


うきうき、と袋を開けると赤色。そして白。広げて見てみればそれはサンタの服。しかも、ミニスカート。コスプレセットだった。…どうしよう、ぶっちゃけるとこんな恥ずかしいもの着たくない。困り果てた留威はとにかくやんわりと断ろうと雲雀に目をやるが、いない。え?部屋を見渡せば出口の近く。え?


「じゃぁ、こっちの部屋で待ってるから着替え終わったら教えてね」
「え、ちょ、きょ、恭弥く!」


隣の部屋に行ってしまった。留威はがっくりと肩を落としてサンタのコスプレに目をやった。これは着なくてはいけない雰囲気な気がする。留威は渋々と着替えることにした。恥ずかしいな、短いスカートをつまんで顔を染めているとナイスタイミングに雲雀が入ってきた。じっと見つめてくる雲雀に留威は羞恥でさらに顔を染める。


「うん、可愛い、すごく可愛いよ。似合ってる」
「…あ、ありがとう」


上機嫌な雲雀はひょいっと留威を持ち上げてソファに座り自分の膝の上におろした。後ろから抱きしめる形で留威を抱きしめながら会話を始める。包まれるように抱きしめてくる雲雀に留威はどきどきと胸を高鳴らせた。また、コスプレをしてるという少しの興奮もあった。雲雀は留威の首元に顔を寄せる。


「これね、君に似合うと思って買ってきたんだよ」
「そ、そうなんだ」


お腹に回されていた手が急に服の中に入って直に腹を撫でてくる。片手はミニスカートの中に入ってきてやらしく太ももを撫で上げた。静止をかけるため振り向こうとすると、首筋を舐められて力が抜けた。


「ん、や、…恭弥くん!」
「なーに?」
「や、やめて」


雲雀は留威の静止を無視して行為はエスカレートしていく。服の中の手は上へ上へと上がっていき豊かな膨らみをやんわりと包んで揉みしだく。「…んっ」漏れそうになる嬌声を必死に止めているのが気に食わないのか雲雀はスカートの中の手をパンツの上に触らせていったりきたりとなで上げれば、徐々に湿ってきた。


「ぁん…や、だぁ…ん、っ」
「僕にもプレゼントちょーだい」
「あ、あげ、た…」
「…もっと」


いつのまにか下着だけ剥ぎ取られていて、胸の突起を摘んだり押したりする。硬くなったそれを弄ると留威の下からはどんどん蜜が溢れてきた。雲雀の長い指が留威の中に入ってくると「ぁあん!」とより大きな嬌声が響いた。卑猥な音を立てて雲雀は留威を攻め立てる。敏感な下の突起を擦ればあっけなく留威は達してしまった。


「ひぁああっ!!…恭弥くんの、欲張り」
「そうだよ。いつも君が足りない」


だから、頂戴。時計の針が12時を指すのと同時に雲雀は留威を貫いた。クリスマスは終わってしまったが彼らのエクスタシーはこれから始まるのであった。


***



  


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テーマ「人外ファンタジー」
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