おはよう?あ、いや、こんにちは?えーと、読む時間によってはこんばんは?ですかね。最初からこんなのでごめんなさい。悠一郎君への初めての手紙なので凄く緊張してます。途中、文字が震えていて読みにくくても許してください。



悠一郎君は私との出会いを憶えているでしょうか?私はずっと憶えています。あの夏の暑い日。先生に頼まれて、夏休みなのに学校に来ていた私の気分はブルーというか何と言うか、とにかく憂鬱でした。どうして私が、そう思いながら帰り道を歩いていたときキンッ!という音と一緒に「もーいっかい!いくぞー!」なんて元気の良い声が聞こえてきました。



元気だなぁ。感心しながら学校から少し離れた第2グラウンドを通りすがりにふと見れば、同じクラスの悠一郎君(あの時はまだ田島君って呼んでたね)が一生懸命に野球をしていました。



ただ純粋に、素直に、凄い!と思いました。悠一郎君は誰よりもキラキラと輝いていて、野球をしている姿はとても楽しそうでした。もっと見ていたい!そう思った私は知らない間にグラウンドに近づいていたようで、悠一郎君に声をかけられるまでずっと悠一郎君を見ていました。



あの時から今日まで悠一郎君は変わらずキラキラしています。野球が大好きだと笑う悠一郎君の笑顔は誰よりも素敵です。私はそんな悠一郎君をずっと見ていたい、そう思います。これからも以前と変わらず、いえ、以前よりももっとキラキラ輝いてください。



悠一郎君と話して、悠一郎君とふざけて、悠一郎君と怒られて、悠一郎君とコンビニでアイスを半分こして、悠一郎君と遊んで、悠一郎君を好きになって、悠一郎君に告白して、悠一郎君と付き合うことになって、悠一郎君の隣にいられて、私は今、本当に幸せです。



きっと悠一郎君は人前でこの手紙を読んでいるはずなので、読み終わったあとに取り敢えず、私に近づいてくる、ましてや抱き着くなんてことはしないでください。私が恥ずかしすぎて失神してしまうので。



拝啓、私の太陽へ



「大好き」よりも「愛してる」の方が悠一郎君への私の気持ちにぴったりです。



(2011.0505)