星に愛された少女




「次なんだっけ?」
「陽日先生のやつ。」
「ああ、あれ。」
「課題やってねーっ!誰か見せてくれ!」
「自分でやれバーカ。」
「琥雪ー、ポッキー食う?」


「あんたたちって、元気よね…。」

2年 西洋占星術科
占星術に興味がある人や、将来をこの道に決めた人がここに集まっている。クラス内の人間関係は円満。授業はそれなりに楽しい。

「ばっか、琥雪はトッポの方が好きだもんな!」
「プリッツだろ!?琥雪!」

クラスの人は私に矢鱈とお菓子をくれる。彼ら曰く、少食にもほどがある。らしい。

「俺、ぬ〜ぼ〜持ってる。」
「何でだよ!?」
「賞味期限は!?むしろ消費期限は!?」
「なんか懐かしくなって製造してもらった。」
「セレブめ!」

ぬ〜ぼ〜はモナカ生地にエアインチョコが挟まっているお菓子だが現在は販売していない。


「東月…?」
「星月さんのクラスはあいかわらず賑やかだなぁ。」

扉のところに東月がいた。
手を出すように言われたので言われたようにするとキレイにラッピングされたお菓子が置かれた。

「お裾分け。」
「いいの?」
「もちろん。」
「ありがとう。」

東月は授業があるからといって帰っていった。
青いリボンをといてお菓子を口にする。甘過ぎない、私好みの味でちょっとびっくりした。

「琥雪なに食べてるの?」
「東月のお菓子。」

未だにぬ〜ぼ〜でもめていた彼らが絶叫するまであとすこし。







110406
おいしいとこもってく錫也
なんだかなあ…


  
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