■追記

サンタさんへ

サンタさん、ことしのわたしはいい子でしたか?
いい子だったらどうかおねがいです。
わたしはしごとでかいがいにいるお父さまとお母さまといっしょにクリスマスパーティーがしたいです。
きょねんもそのまえのとしも、お父さまとお母さまはかいがいでいっしょにクリスマスパーティーができませんでした。
だから、お父さまとお母さまがかえってこられるようにおやすみとひこうきのチケットをください。
おねがいします。

ほしづきこゆき


「...」
「...琥雪ちゃんったら」
「どうする姉さん」
「どうもこうも帰ってきてもらうしかないわよ。」
「FAXで二人に送るか。」
「そうね。」


***


「琥雪ちゃん、お迎えが来ましたよ。」
「はい。」
「今日はお父さんとお母さんが来てくれたわよ。」
「ほんと!?」
「ええ。」

ちほせんせいの手をにぎってジャンプする。
そのくらいとってもうれしいの!
はしりたいけどはしたないっておこられちゃうから、がまん。


サンタさんがおねがいかなえてくれた!

「お、来たか」
「琥雪ちゃん」
「お父さま!お母さま!」

お父さまがこゆをだっこしてくれて、お母さまがあたまをなでてくれる。

「ゆめじゃない?お父さまとお母さまとクリスマスいっしょ?」
「夢じゃないさ。」
「三人でケーキを買って帰りましょ。」
「うん!」

ありがとうサンタさん!




とことんグダる。
実は時差ぼけでフラつている夫婦とかだと笑える。
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