赤じゃが目を覚ました02
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51 名無しのニートがお送りいたします

そうだな……

52 名無しのニートがお送りいたします

そりゃそうだ……

53 青ジャ

今回の件はみんな悪いんですよ。
誰が悪いとかじゃなくて。

だから猫目さんを攻めたりなんてしませんし、出来ません。
私のほうがもっと赤ジャに酷いことしてますから。


だから、安心して帰ってきてください猫目さん。
私達は貴方をずっと待ってます。

54 団長

ったく、お前はいっつもそういうことを一人で抱え込むんだから……
もっと頼ってくれ。 俺とお前の仲だろ。

温かいご飯を作って待ってるからさっさと帰って来い。

55 名無しのニートがお送りいたします

団長がオカンにみえてきた……

56 名無しのニートがお送りいたします

あったけえなあもう

57 名無しのニートがお送りいたします

涙腺崩壊

58 名無しのニートがお送りいたします

泣いた。

59 名無しのニートがお送りいたします

帰ったら温かいご飯があるっていいなぁ。

60 青ジャ

赤ジャが回復するためには地道に私達が赤ジャに会いに行くしか今のところ方法はありません。
行くたびに、献身的に妹さんは話しかけるんですがさっぱりですね。

何かいい方法は無いですか?

61 名無しのニートがお送りいたします

うーん。

62 名無しのニートがお送りいたします

なんだろうなぁ。

63 名無しのニートがお送りいたします

さっぱり浮かんでこない……

64 名無しのニートがお送りいたします

俺も……

65 青ジャ

そうですよね……そう簡単には出てきませんよね……

66 名無しのニートがお送りいたします

ごめん青ジャ……

67 名無しのニートがお送りいたします

いろいろ考えるけど……

68 名無しのニートがお送りいたします

ありきたりな言葉じゃ届かないよな

69 名無しのニートがお送りいたします

いや、ありきたりというよりも心が大切なんじゃないか?

70 名無しのニートがお送りいたします

あ、そうかもな。

71 名無しのニートがお送りいたします

言葉を選ぶよりも、ありきたりな言葉に心をこめるってことか

72 名無しのニートがお送りいたします

そういうこと。

73 名無しのニートがお送りいたします

地道にそういうのを繰り返していくしか無いよなこういうのって焦りが一番禁物だし……

74 名無しのニートがお送りいたします

いや、あのとりあえず言わせてくれ。

生きていてくれて本当に良かったよ赤ジャ……

75 名無しのニートがお送りいたします

本当に生きていてくれてよかったな……

76 猫目

なんでそうやっていつも……
もっと怒ればいいだろ! お前のせいだって罵ればいいだろ!
中途半端な優しさなんて辛いだけなのに

77 名無しのニートがお送りいたします

猫目……

78 蛙

中途半端じゃない。
俺も、団長もそんなふうに猫目に接したことなんてない。

そうやっていつも本当の心を隠して、欺いてきたのは猫目っすよ。
心配させてもらえずに、気づいたら猫目独りで傷付いているなんてもう御免っすよ!

79 名無しのニートがお送りいたします

蛙……

80 猫目

一人にしてよ!
探しになんて来なくていい!
ほっといてよ!

81 蛙

俺には一人にしないでって猫目が言っているようにしか見えないっすよ。
何年一緒に居たと思ってるんすか!

82 名無しのニートがお送りいたします

蛙超イケメン

83 名無しのニートがお送りいたします

猫目ー!

84 青ジャ

ここからは私が蛙さんと猫目さんの実況をしますね。
蛙さんはアジトを飛び出してからずっと猫目さんが行きそうな場所を探し回ってます。
ずっと走りっぱなしですよ。

85 名無しのニートがお送りいたします

蛙ずっと探してたのか……

86 名無しのニートがお送りいたします

蛙……!

87 青ジャ

とある路地を進んでいった薄暗い場所に、猫目さんは居ました。
座り込んで手にはスマフォを握ってます。
そこに息の整わない蛙さん登場。

蛙「やっと……見つけたっ……! もう逃さないっすよ……猫目っ!」

猫目さんは蛙さんの姿を見るとさっと立ち上がり、蛙から離れるようにじりじりと後退していきます。
明かるい所から暗い場所へと行く猫目さんはなぜだか彼の心を表しているようにも見えました。

蛙「そうやっていつも本当の気持ちを隠して笑って、そしていっつもこういう暗い場所でずっと泣いてる……変わらないね、猫目のそういう所。」

補足ですが、蛙さんも猫目さんも団長さんも普段お互いを苗字で呼び合っています。
でも、「変わらないね、猫目のそういう所。」という所の蛙さんは猫目さんの事を苗字ではなく下の名前で呼んでいました。
そして、いつもの口調がなくなり標準語になってます。 真剣なんですね。

猫目「放っといてって、言ったじゃん。 なんで来たのさ。」
蛙「……もう、隠さないでよ。 辛いなら辛いって言えばいい。 泣きたいときには泣けばいい。 何も我慢することなんて無い。 猫目がみっともなく泣いていたとしても、俺も団長も猫目から離れていかないから。 俺が猫目の全部を受け止めてあげるから。」
その蛙さんの言葉に、猫目さんは目を見開いてそしてついに表情を崩しました。
新鮮ですね、猫目さんの泣き顔。

一回切ります。

88 名無しのニートがお送りいたします

蛙マジイケメンだな……

89 名無しのニートがお送りいたします

同性ながら惚れそうである。

90 名無しのニートがお送りいたします

俺もだ。

91 青ジャ

泣きだした猫目さんに蛙さんはそっと近づいて、片手で抱き寄せます。
蛙「大丈夫。 大丈夫だよ、猫目。 きっとなんとかなるから。」
猫目「……な、なんでそう前向きになれるんだよ」
蛙「後ろばっかり見てても仕方ないっすよ。」
猫目「ばかじゃないの。」
蛙「中学の頃のテストは猫目のほうが点数低かったっすよ。」
猫目「そういう話をしてるんじゃないからね。」

そう言って猫目さんはやっと笑いました。
微笑ましいですね。 やっぱり猫目さんはこうじゃないと。

蛙「……帰ろう、猫目。」
猫目「……。」
蛙「団長があったかいご飯を用意して待ってるっすよー!」

手を掴んで強引に歩き出します。 猫目は不満そうな顔をしつつ口元は緩んでいましたから、嬉しいんでしょう。

92 名無しのニートがお送りいたします

蛙ううううううう!!

93 名無しのニートがお送りいたします

猫目も……良かったなぁ……

94 名無しのニートがお送りいたします

本当にな……

95 名無しのニートがお送りいたします

なあ、少しいいか? 俺所見だったから前スレから読んできたんだけど、ちょっと思うことがある。

96 名無しのニートがお送りいたします

>>95
なんだ?

97 名無しのニートがお送りいたします

>>95
言ってみろよ

98 青ジャ

>>95
お願いします。

99 95

「言葉」ってさ、ある意味呪いだって思うんだ。
猫目の例が典型的だろ? 猫目がマフラーの変装をして言った「お前のせいだ」は、きっと今も赤ジャに刺さったままなんだ。
母親の事も、妹の事も、全部が赤ジャにとっては自分を攻めるもの。 安らぐ場所なんて、きっとペットのうさぎの前くらいだったんじゃないかなって。

時系列順に並べてみろよ。

小さい頃から頭の良さから周りに嫉妬され、挙句の果てにはイジメまで発展した小学校時代
中学校だってきっとそれは変わらなかっただろうな。
高校で、そんなどん底の青春の中で、マフラー達に出会って赤ジャは戸惑ったはずだ。 どうしていいのかだってきっと分からなかったんじゃないか?
クラスで話しかけてくれるマフラーが赤ジャと同じ目に合うんじゃないかって怖かったりもしたんじゃないか?

そこら辺の事情は当人しかわからないから想像だけどな。
いじめている子を助けるのって凄く勇気いるだろ? 自分が次の標的になったらって……赤ジャは正にそれと同じようなことを考えていたんだよ。
「マフラーが俺に話しかけてくれるせいで、クラスからイジメられたらどうしよう」って。 優しい赤ジャはきっと思ったんだ。

100 名無しのニートがお送りいたします

そう、か……
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