【安価で】リア充大量生産する【好きな人に告白】05
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201 青ジャージ

赤ジャージは、買った花束をもって只管歩く。
私達はそれをちょっと後ろからついていくけど、


たぶんこれからシリアスになると思うから覚悟しててね。


202 名無しのニートがお送りいたします

え?

203 名無しのニートがお送りいたします

え?

204 名無しのニートがお送りいたします

え?

205 名無しのニートがお送りいたします

シリアス?

206 名無しのニートがお送りいたします

なんで?

207 青ジャージ

赤ジャージが入っていったのは、霊園。
つまり、お墓があるとこ。

その中を進んでいって、そしてとある墓の前で立ち止まって、1言。

「ひさしぶり。」

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214 名無しのニートがお送りいたします

え?
じゃあ、もしかして赤ジャージが好きな人って、もう…

215 猫目

この世には居ないってこと、だね。

216 名無しのニートがお送りいたします

うそ、だろ…

217 青ジャージ

今日はね、その子の命日なのよ。
だから今日アイツ元気なかったの。

218 猫目

そっか、だから安価に参加したくないって…

219 名無しのニートがお送りいたします

え、じゃあ着替えてきたって…もしかして、喪服?

220 青ジャージ

そうよ。

赤ジャージは、普段の赤いジャージから喪服に着替えて
花屋で菊の花束を買った。 その中に一本だけ赤いバラの花を添えてね。

ここからはノンストップで、赤ジャージの独り言を書いていくわよ。

少しの間ROMってね。

赤ジャージ「

 ごめんな、<赤マフラー>。 あれから何年も立ってるのに、ここに来れなくてさ…
 ずっとずっと、気持ちの整理がつかなくて、お前が死んだって認めたくなくて、現実から逃げたくて、そうして今まで生きてきた。
 何回も何回も死のうとして、何回も何回も失敗して、そうしてぐだぐだと今まで生きているんだよ。 目的もないまま。」


221 青ジャージ

 今でも思うんだ。 あの時、お前の苦悩に、涙に気づけていたら、お前は俺の隣にいてくれたのかもしれないって。
 でも、そんなのは俺の妄想で、もう決して現実にならないこと……それは、わかってるんだ。 お前も、こんなこと望んでいないってわかってるんだ。

222 青ジャージ

 それでも俺は、お前をわすれることなんて出来ねえよ。 お前の笑顔も、あの時俺を止めてくれたお前のあの仕草も、言葉も、全部全部忘れられないんだよ。
 ここに来る資格が無いってことくらい分かってる。 俺は、お前の父親や、団長や、爽男、猫目からお前を奪ったんだ。

<赤マフラー>は、団長・爽男、猫目の義理の姉。 深入りはしないでね。

223 青ジャージ

 
 あの時、きっと一番そばに居たのは俺で、気づかなくちゃいけなかったのも俺で。 でも、それに気づかずに俺は自分のことばっかり。
 気持ち的に余裕がなくて、お前のことなんて二の次で。 ……最低だよな、ごめんな。 <赤マフラー>
 

224 青ジャージ

 
 でも、さ。 こんな最低な俺でもやっぱり譲れないことだってあるんだ。
 俺はこの世界上で一番お前を愛している自信があるし、きっとこの先俺は違う恋をせずに生きて、そして死んでいく。
 この先も俺は独りで、生きていく。 そうすることで、俺はお前への償いをしようかって思ってる。 勝手に、な。

 お前がそんなこと望まないなんてこと知ってるけど、どうもこれだけは譲れない。

225 青ジャージ

 俺はお前以外に恋なんてしない。

226 青ジャージ

 でもさ、もう自分で命を絶とうなんて思わない。 …お前が救ってくれたこの生命を、俺は大切にして生きていくよ。
 そして精一杯生きて、そして幸せに死ねたら、その時は胸張ってお前に会いに逝くから。

 結構待たせるし、何年先か分からないけど、きっと会いに行くから。

 だから<赤マフラー> その時まで待っていてくれ。

 その時は渡せなかったこの赤いバラを持って、会いにいくよ。 真っ先に言葉にするよ。 」

227 青ジャージ

 「愛してる。」

そして、涙を流しながら赤ジャージは笑った。
正直結構付き合い長い私でも、アイツの笑った顔は初めて見たわ。

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236 名無しのニートがお送りいたします

(´;ω;`)ブワッ

237 名無しのニートがお送りいたします

やばいやばい

238 名無しのニートがお送りいたします

赤ジャージ…一途すぎだろうがああああああ

239 名無しのニートがお送りいたします

やべぇうるっと来た。

240 名無しのニートがお送りいたします

これは…。

241 青ジャージ

正直私も、涙腺が死んだ。 ねぎまも、死んだ。
そして私達は全員涙腺が粉砕した。

んで、赤ジャージが帰ろうと身を翻す寸前奇跡が起こった。

242 名無しのニートがお送りいたします

え?

243 名無しのニートがお送りいたします

え?

244 名無しのニートがお送りいたします

え?

245 名無しのニートがお送りいたします

え?

246 青ジャージ

<赤マフラー>の墓の前に、半透明な女の子が立ってた。
見間違え用もない、あれは<赤マフラー>だったわ。

半透明だったし、きっと幽霊みたいな存在だったと思うんだけど私達には見えた。
きっと赤ジャージにも見えてた。

赤ジャージ「…<赤マフラー>」
<赤マフラー>「やっと、笑ったね。赤ジャージ。」
赤ジャージ「…。」
<赤マフラー>「赤ジャージったら、私が死んでから笑わなくなっちゃったんだもん。」
赤ジャージ「それはお前のせいだろ…」
<赤マフラー>「あ、そうだね…… ごめんね、君を独りにしてしまって。」
赤ジャージ「いいよもう。 お前、馬鹿だもんな。仕方ねえよ。」
<赤マフラー>「ちょ、馬鹿ってもー赤ジャージったら、変わらないねそういう所。」
赤ジャージ「そうだな。 お前も変わらないままだ。」
<赤マフラー>「だって幽霊だもん。」
赤ジャージ「ああそっか。」
<赤マフラー>
「ねぇ、赤ジャージ。 ……私ね、ひとこと言いたいことが合ったの。 死ぬ前に、言いたかったけれどでも言えなかった。

 ずっとずっと、君が好き。 君を、一番愛しています。 だからね、きみが精一杯人生を生きて、幸せに死ねて、もう一度会えたら、その時にまたあの言葉を聞かせてね。

 待ってる。 ずっとずっと、ずーっときみを待ってるから。」

赤ジャージ「ああ。 待ってろ。」

その言葉を聞いた後、<赤マフラー>は消えていった。


247 名無しのニートがお送りいたします

うわああああああああああああ

248 名無しのニートがお送りいたします

なんだよもーーー!!!
画面が滲んでみえねーぞ畜生!!!!!!!

249 名無しのニートがお送りいたします

今どきこんな純愛が見れるとは…

250 名無しのニートがお送りいたします

リアルに泣いてる。

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