little day | ナノ



「うわっ、外もう暗くなりかけてる!!ちょっとお喋りしすぎましたね・・・・・」
「なまえが一方的に喋っていただけだろう」
「すいません・・・・」

はぁ、と溜息をつく斎藤さんの横で私はにこにこ。斎藤さんとのお茶が凄く楽しかった。私の話を真剣に聞いてくれてわざわざアドバイスまでくれちゃうんだから、うちの三番組組長は。隊務の為ならなんでも斬り捨てるだとか言ってるけれど、それは新選組のためを思って動いているだけで実際は、それに心を痛めるくらい優しい人なんだ。分かりづらいだけで。そんなにこにこ笑い続ける私に斎藤さんは怪訝そうな顔を向ける。すいません、落ち着きのない奴で。

「何故そんなに笑うことがあるのかが分からん」
「斎藤さんにはヒミツです。女の子にはヒミツがいっぱいなんですよ?」
「変な奴だな」

そんなこと言いながらも少し笑う斎藤さんはやっぱり心の優しい人。そんな斎藤さんのいる三番組に入れたこと、すっごく感謝してるんですよ。これからもこの人の下で働きたいなぁ、ぼんやり思ってまたへらりと笑う。

「斎藤さん、帰ったら稽古つけてくださいね!!!!」
「・・・・この体で稽古か?」
「あっ、忘れてました!!」




10.12.24

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