小さくなった敦をみんなに紹介するべく、とりあえずファミレスに集合することにした。小さくなった敦と手を繋ぎ、ファミレスまで歩く。手を離すなよ、そう言えば小さくなった敦が頷くので可愛すぎる。きっとみんなもこんな敦を見たら、メロメロになってしまうだろう。あげはしないけど。

 僕と敦がファミレスに着くと、そこにはもうみんながいた。遅刻すると思っていた大輝はどうやら桃井と一緒だから遅刻しなかったらしい。あと今日の真太郎のラッキーアイテムはカチューシャのようだ。
「やぁ、待たせたね」
 みんなのところに敦と一緒にいく。そうしてみんなが僕を見て、敦を見て、ぽかりとした顔をした。涼太が一言。
「紫っちの子供っスか……?」

「というわけで、敦は小さくなったんだ」
 ひとまず説明するために席に着き、注文した品が来るのを待ちながら経緯を説明した。みんなは口々に信じられないだとか紫原ちっさ!とか言っていた。そして敦は僕の膝の上で座り、オレンジジュースを飲んでいる。可愛すぎる。
「小さくなった原因に心当たりはないんですか?」
「ないな。小さくなる前の日は、普通にしていたし」
「ムっくんの精神年齢は?」
「変わってないよ」
 桃井とテツヤからの質問に答えつつ、敦の頭を撫でる。大輝と涼太はそんな敦を見ながら、小さい小さいと騒ぐ。真太郎はまだ事実を受け止められないのか、外を眺めている。敦がメニューを捲る。
「赤ちん、パフェ食べたい」
「あぁ、いいぞ」
 とりあえず敦可愛い。



はーふ
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