果てしなく不安に駆られながらも敦を家に置いて敦の服を買いに行った。店にはたくさん子供服が売ってあり、敦も僕もファッションにこだわりがないこともあって適当に買った。一瞬だけ敦にスカートを穿かせてみたいなとマネキンを見て思ったことは敦には内緒だ。

 服とお菓子を買い終わり、帰宅するとぶかぶかなシャツなままの敦が玄関まで僕を迎えに来た。ぶかぶかなシャツのせいで転びそうなのが危なっかしいが、大変可愛らしいので思わず頬が緩む。
「おかえり、赤ちん」
「ただいま」
 はい、とお菓子を渡すと敦が抱き着いてきた。鳩尾辺りに敦の頭がヒットしたので痛かったが、我慢して敦の頭を撫でる。それにしてもなんて可愛いんだ敦は。弟にしたい。あ、でも弟にしたらしたで支障があるから止めておこう。お兄ちゃんと呼ばれたいけど。


 買ってきた服を着せ、とりあえず記念に写真を撮る。ちなみにぶかぶかシャツの時も撮った。どの敦も可愛くて大変だ。絶対に一人で外を歩かせるものか。元から危なっかしいのだから。やはり敦には僕がいなければと強く思った。



はーふ
×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -