「シロさん見て! 36℃ぴったり!」
「おー、熱下がったか。良かった良かった」
「それより36℃ぴったり」
「なんでそんなに俺に言うんだよ」
「だってこういうこと小さすぎる喜びを言う相手がいるから〜」
 そう言ったケンジは元からよく笑うのに、風邪のせいなのかもっと笑っていた。しかしそうか。確かにそんなこと言う相手なんてなかなか貴重だし、それにケンジと別れでもしたらもう現れないやもしれない。あと、風邪で余計に寂しさとかが出来たのかもしれない。
「あー、すげーなー」
「でしょ〜?」
 適当に話を合わせたらケンジはそれだけで幸せそうに笑った。



/この二人はイチャイチャではなく仲良しな気がするつか夫婦
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