友達だから、そう言って彼はいつも僕のフロアにまで来て他愛ない会話をしてくれる。今まで人となるべく関わらないようにと努めてきた僕はそんな、彼にすればほんの些細な時間がとても大切で愛しくて仕方がない。
 だけれど僕の異常は関係なく、彼を対象にいれようとする。
「今日はカツ丼食ったんですよ」「そう。(人吉くん人吉くん人吉くん人間人間人間人間殺したい殺したい殺したい殺せる殺せる殺せる人間は弱くて脆くてとても危ない今も僕は人吉くんの首を絞められる人吉くんのお腹にフォークを刺せる人吉くんの身体を真っ二つに切ることも可能爆死溺死窒息死ショック死人間人間人間殺したい殺したい殺したい殺したい人吉くんが好きだだから殺す人吉くんは友達だだから殺す今日は人吉くんがカツ丼を食べただから殺す今日はお花が綺麗に咲いただから殺すだから殺す息を吸うから、殺す殺したい)」
 そっと、人吉くんが笑う。
「俺は宗像先輩のことを、死んでも信じています」
 だから僕は君を殺したくないんだよ。



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