「恋愛ってさ、つまるところ一体なんだと思う?」

「恋愛は…、恋愛でしょーが」

「いやいやいや、それは少なくとも俺が求めてる答えじゃない。恋愛という行動の意味を俺は知りたいんだ。幾ら君が最近胸を焦がすような熱い恋愛をしてないからと言って、恋愛そのものを忘れた訳じゃないでしょ?」

「なにそれ、もしかして私のこと遠回りに枯れてるって言いたいの?」

「枯れてるだなんてとんでもない。君は可愛いし十分に魅力的だと思うよ。敢えていうなら君の見た目だけをみて、なんとかお近づきになろうとするゲスな考えをした男達を片っ端から“あんたに興味ナイ”ってバサバサ切り捨てるところも俺は評価しているよ」

「……ねぇ、やっぱ私馬鹿にされてない?」

「じゃあ本題に戻ろうか」

「おい。私の言葉は無視ですか臨也くん」

「で、結局恋愛ってなんだろう」

「はぁ……、仕方ないなぁ。私が考える恋愛像だよ?偏見ありまくりで曲がってるけど構わないの?」

「全然」

「…───恋愛は依存であり狂気であり、愚かな儀式、だと思ってる」

「ふーん。興味深いね、それはどうして?」

「何かにつけて人は依存しないと生きていけない生物よ。依存の形は様々だけど確実に言えることは人は人に依存する。一番身近な人間から、親、兄弟、友達、そして恋愛対象とする異性へと自分の外側の人間……ええと、取り敢えず内側が家庭内だとすると、外側は家庭外、という例えだと思って。つまり血縁が無い他人に対する依存の方がより深みに嵌まりやすいと私は考えてる」

「うん。続けて」

「恋をする人間の脳は正常ではいられない。それはどれだけ依存するかによって、更にレベルを分けることが出来る。これが狂気になる。これは時折人を殺す。ここで人間という生物の矛盾点に行き着く訳だけど。…人間と言えども動物よ。だから種を残すという概念は、地球上の生物なら根本的に皆その考えは根付いてる。なのに、人はその概念よりも感情を優先する。だから愚かでどうしようもない」

「いいねいいね!まさか、まだ終わりじゃないよね?」

「……恋愛という行為はきっと人間が種を残すのに理由をつける為の儀式の一つにしか過ぎない。人の欲望を正当化させて綺麗なものだと思わせるように仕向ける為の儀式。────それが私の考える恋愛よ」

「…凄いねぇ、まさか生物としてどうなのかって話になるとは思わなかったよ。ちょっとした演説家にでもなれるんじゃない?随分性格が屈折しちゃった人に見られるだろうけど」

「うるさい。聞きたいって言うから話してあげたのに、もう臨也には何聞かれても答えてやんない」

「うそ、嘘、冗談だよ。怒らないで」

「無理よ。ウザイわね」

「ここで一つ提案がありまーす」

「……無視かよ」

「君が言うその愚かな儀式とやら、俺としてみない?」

「なによ、そのちょっとお茶しない?的な軽い誘い方!あんた私に殴られたいの?」

「痛いのは嫌だなぁ。寧ろ俺は痛くする方が好みだから」

「んなこと聞いてない!」

「愚かな所も引っくるめて全部、俺は君が好きだよ」

「好きという辺りには感謝してあげてもいいけど、誰が愚かだ」

「まぁまぁ、兎に角俺のものになってくれないかな。ああ、でも返事は了承しか受け取らないからそのつもりで」

「よーし、臨也くん。取り敢えず歯ぁ食いしばろうか」





長々と意味不明でごめんなさい!(←)




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