「迷子じゃありません。ただちょっとどっちに進めばいいか解らなくなっただけです」

「それを迷子って言うんだよ」

「違イマスヨ?」

「違くねぇ。ほらとっとと帰るぞ」

「木場さんと一緒に?」

「手前ェなぁ…、他に誰と帰るってんだよ。いきなりどっち進めばいいか解らねぇとか間違えたとか意味不明な電話かけてきやがって、挙げ句に迎えに来いだと?俺の貴重な休みを奪っといて一体どういう了見だ」

「こわっ、怖いよ木場さんッ。優しいお巡りさんはそんな顔せずに私を保護してくれましたよっ!」

「生憎俺は優しくねぇ」

「でもでもっ、なんだかんだで迎えに来てくれたじゃないですか」

「電話越しに迎えに来ないと末代まで祟るとか言うからだろうが!」

「あれ信じたんですか」

「信じるわけねぇだろ!!」

「怖いっ、怖いから!」

「手前ェが反省するまで京極の野郎に説教させてやる。ついて来い!」

「なんで!?どうしてそこで中禅寺さんが出てくるんです!?」

「口答えすんじゃねぇ!」

「それだけは本当に勘弁してくださいぃぃ!!」








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