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「なまえってさー、何でジャンにあんなにちょっかいだすんだ?」

「幼なじみだからじゃないですかー?」

「それにしてもなぁ…ジャンもジャンで全く怒んねぇし。」


「二人とも何話してるの?」


「マルコ!」

「コニー!マルコならきっと知ってますよ!」

「ああ確かに!あいつらと仲いいもんなー!」

「ん?誰のこと?」

「なまえとジャンだよ。なまえってさ、ジャンにすっげーちょっかいだすだろ?あれって何でかと思ってな。あとそれに対して全く起こらないジャンもすっげー謎。」

「ああ、なるほどね。…これは僕の考えだけど、なまえはあれでジャンとの距離を測ってるんじゃないかな。」

「あれって?」

「ちょっかいのことさ。どこまでなら許してくれるか、どこまでなら自分を受け入れてくれるか、色んなちょっかいを出すことで試してるんだと思う。…なまえらしいと言ったらなまえらしいと思うよ。」

「?ふーん…じゃあ何でジャンはそれに対して怒らないんだ?」

「それは…、」

("あいつは俺がいないと、……だからな")


「どうしたんです?マルコ」

「…いや、何でもないよ。」

「「?」」

「んーそうだなぁ、きっとジャンはなまえのことが大切なんだよ。だから怒らないんじゃないかな」

「なるほど!つまりお二人は相思相愛ということですね!」

「なっ!ジャンのくせに…。よしサシャ、食堂で作戦9を決行だ!」

「リア充爆発しろ作戦ですね!了解です!」

「え、ちょ、ふたりとも…って行っちゃった…」



彼と彼女の関係。


(ジャンってさ、なまえにだけは怒ったりしないよね。…普段すぐ怒るのに、)
(おいマルコ、微妙に喧嘩売ってるだろ)
(ふふ、気のせいだよ。…で何でなの?)
(……あいつは、…なまえはああ見えて意外と、その、…繊細なんだよ)
(繊細?)
(ああ、昔色々あってな。…何ていうか、すげぇ脆いんだ。)
(…)
(だから俺はなまえを否定するようなことを言ったりもしたりもしない。…俺が拒絶するようなことをしたら、なまえは…壊れちまう気がしてな。)
(…ジャン、それは)
(マルコ、お前の言いたいことはわかる…けどな、これが俺となまえの関係ってやつなんだ。)

あいつには俺がいないと、そう言って眉を下げて切な気に微笑うジャンに、僕は言葉を続けることができなかった。
…言葉にはしていなかったが、彼女には彼が必要で、きっと彼には彼女が必要なのだろう。


「相思相愛、か…」


それとは少し違う気もするけれど、二人の幸せそうな姿が目に入ったから、きっとそれでいい。




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それもひとつの愛のかたち。




知らない内に相互依存している二人、を見守るマルコの話でしたまるこ。←
なまえの様子とかジャンの話を聞いて二人の関係にちょっと心配になるんだけど、何だかんだで幸せそうにやってるから、そういうのもありなんだな。とか思ったマルコでした。
とりあえず私はマルコが書きたかったようです。

…ぶっちゃけサシャコニはマルコの言った事をあまり理解していないと思うよ!


NG

「ジャン!ジャン!」
「何だ、なまえ」
「あ、あのね、その」
「?」
「じゃ、ジャンのかり上げじょりじょりさせてくださ「だが断る!」」

ゴスッ

「ぐはぁっ!」
「…ふっ、おとといくるんだななまえ」



「………あれっ?!」

マルコは自分の目を疑ったようだ!


20130630
[baCK]




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