「……なまえ、本が読めないのだけれど、」 そう言って目の前に揺れる小さな頭に話しかける。 彼女が膝の上に座っているせいで、文章の頭の部分しか見ることができないのだ。 数分ほど前にふらっとやってきたと思ったら、ソファに座っていた僕の膝にちょこん、と座り一緒になって本を眺め始めたなまえ。 「読めるのかい?」と聞けば小さく横に振られる首。 じゃあ何で一緒に眺めているのか聞けば、口をへの字にして何かいいたげな目でこちらを見上げてくる。 …ああ、もしかして、 「なまえ、ちょっと出かけようか。」 そう言って手にしていた本を閉じれば、一瞬だけ明るくなる顔。 だがすぐにその顔は曇り、先ほど閉じられた本にちらっと視線が向けられる。 自分のせいで読書を中断させてしまったことに少なからず罪悪感を感じているらしい、 本と僕を交互にみたあと、様子を伺うように見上げられる。 まだ幼いのというのに、こういうところに気が回るのは彼女らしいというか、何というか。 「ちょうどきりがいいところだったんだ。気にしなくていいよ」 安心させるように微笑みながらそう言えば、再びぱあっと明るくなる顔。 僕の膝の上を飛び降り、「…準備してくる」と小さいながらも嬉しそうな声で走り去っていく彼女の背中を見送る。 …本に嫉妬をするなんて、可愛らしいことをしてくれるものだ。 柄にもないことを思ってしまった自分にやれやれと小さくため息を吐くと、手にしていた本を机に置き、ゆっくりと立ち上がった。 (冷えるからね、ちゃんと暖かくするんだよ) (はい!) (よしいい子だ、それじゃあ行こう…おいで) ------------------ これで手とか繋いじゃってたらもえる(私が) 朝ごはんを食べていたら急に思いついたねた。 はっ!槙島さんと幼女…ごくり…うぉおおおお!!!!なにそれもえる幼女ぺろむsy!!幼女の世話する槙島さんぺろむsy!!!…とたぎった結果がこれだよ! 朝から残念な脳みそです。 槙島さんのキャラを完全に無視している感がはんぱない 続きます(確実に)← |