※アニメ大好き夢主

 「ずっと気になっていた事があるんです」
 「ん?何だ?何だ?」

 なんて言いつつ、不知火会長は私のいじっていたガラケーを覗き込んだ。プライバシーの侵害だ!因みに只今生徒会室。何故、生徒会じゃない私が呼ばれているかなんて聞かないで下さい。いえ、大層な理由では無いのです。ただ、生徒会のメンバーに気になる事があったから。

 「似てます、よねー」
 「何にですか?」
 「あ、颯斗君。いや、皆の声が良く見てるアニメのキャラにかな」
 「アニメ、ですか…?」
 「うん、アニメ。びっくりする位」

 「そんなに似ている方がいらっしゃるなんて面白いですね」って、颯斗君が笑う。うーん、なんかなー。あ、そうだ。

 「不知火会長」
 「ん?何だ?」
 「仕事手伝うので、お願い聞いて下さい」



――……‥‥



 「なあ、マジで此処に書いてあるセリフ読むのか?」
 「はい」
 「読むだけでいいんだな?ぬいぬいさー!」
 「おい、颯斗固まってないか?」
 「……いえ、ちょっと名字さんの将来が不安になっただけです」
 「どういうこと。颯斗君」

 後から来た翼君と合流後、私はささっと書いた紙を生徒会の皆に渡した。生徒会の手元にあるそれは間違いなく、セリフが書いてある。うん。やっぱりさ、近くに似てる人が居るんだから、活用させてもらわないとね!

 「と、いうわけで。司会は私が行いまーす!」
 「どういうことだよ」
 「黙れ、不知火。じゃあまず不知火会長から」
 「え?あ、あぁ?俺から?」
 「はい。なりきって下さいね」
 「え?えー、『きゃ〜、お姫様はーるちゃん!(裏声)』」
 「裏声がそんなに簡単に出るなんて」
 「会長はオカマだったんですね」
 「ぬいぬい、似合ってるぞ〜」
 「…………那菜氏」
 「泣かないで下さい。次行きますよ」
 「冷た…。…『凜々蝶様…っ!愛してます…!愛してます!』」
 「あれ?会長はてっきり彼女の事を好きだと思っていましたが」
 「ぬいぬいの浮気だー」
 「ちが…っ!那菜氏!!!」
 「はいはい、文字数無いんで次ぎいって下さい」
 「(文字数ってなんだよ)えー…『MAX残酷即刻惨殺因業殺傷レッツゴー抹消Hey!YO〜♪』」
 「うわー、キレた不知火会長に殺されるー」
 「会長?」
 「いや、颯斗!しないからな!しかも、那菜氏棒読みじゃねぇか!?」
 「まあ、いいや。次行きましょ。次。うーん…翼君やろうか?」
 「那菜氏怖いのだー、ぬいぬい!」
 「翼、俺もやったからやるんだ。いいな?」
 「(ぬいぬい顔ひきつってるのだ…)ぬ、ぬいぬいさー」
 「ぬー、『俺に音楽の素晴らしさを教えてくれたのは、お前だ』」
 「おー、翼君かっこいいー!」
 「流石ですね」
 「そうか?ぬははははー」
 「(俺の時は誉めてくれなかったじゃねーか)」
 「ぬっぬぬー。次行くぞー…『ヒネリ潰すよ?』」
 「翼君なら出来そうですね」
 「身長高いしねー」
 「ぬははははー!」
 「お前ら、俺放置しすぎだろ。泣くぞ」
 「勝手に泣け」
 「次で最後だな。むむー…『得るもんなんざ何もねぇ。分かってんだよ、んなこたぁ。だけどここで動かねぇと自分が自分じゃなくなるんでぃ』」
 「長いな」
 「いつのまに復活したんですか、不知火会長」
 「さっきのまにまに」
 「…はぁ、次は僕の番ですか」
 「はい、お願いします。颯斗君」
 「仕方ないですね…『おっ!そいつ上司だなっ!?俺と勝負しろ!!』…上司に喧嘩売ってますよ…」
 「喧嘩か?かうぞ?」
 「まあまあ、良い子だから気にしないで下さいな」
 「ぬいぬいとそらそらが戦ってもきっとそらそらが勝つのだー!」
 「てんめっ!翼!」
 「ぬーん」
 「お二人共、五月蝿いですよ?ええと…次…『そうですよ。僕達はこれからまだまだもっと遠くに行くんですから』」
 「まさしく名台詞だな」
 「ぬーん」
 「しんみりしますねー」
 「はい、終わりに良いので終わりましょうか」
 「いや、待て。颯斗君。まだ言ってないセリフあるよね?」
 「何のことですか?」
 「皆、3つずつなんですよ」
 「あ、確かに颯斗だけ言ってないな」
 「そらそらずるいぞー!」
 「…言ってくれるよね?」
 「…仕方ないですね。言っておきますけど、僕の言葉では無いですから。」
 「分かってますって」
 「では…『可愛い。血が足りなくて今にも死にそうなのに、僕のことが大嫌いなのに、気持ちいいって思っちゃったんでしょ?ふっくふふふ。悔しいよね?さぞかし屈辱なんだろうなぁ?あっはははは。凄い目で僕を睨んでくれるんだね?本当は気持ちが良くて今にも理性が飛びそうなくせに。…っは…あっははははは」
 「………そらそら、演技上手くて怖いのだ…」
 「おい、那菜氏…」
 「ん?あ、えぇ。狙いました」
 「名字さん?ちょっとお話良いですか?」
 「んー?低調にお断りさせて頂きます。じゃあ、行かなきゃ」
 「どこに行く気ですか?」
 「陽日先生にも仕掛けてきます」
 「はい?」
 「じゃあね!生徒会の皆!仕事頑張ってね!」
 「ちょ、名字さん!」
 「逃げ足だけは速いよな」
 「ぬーん」


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