カゲロウプロジェクトアニメの最終話位のケンジロウと夢主の会話のメモ書き

※失敗ルートです
※軽いネタバレあります
※夢主の盛大なネタバレあります

大丈夫な方はスクロール


































 「知ってたんだろ?端からお前は」

 テレビだらけの一室で彼―楯山ケンジロウは顔だけ此方に向けて不敵な笑みを零した。モニターの一部に映るのはそれこそ今この場所に向かってきている、メカクシ団。

 「知ってた?知ってたなんて生半可なものじゃ無いでしょう。この繰り返しが、何度私の大事な友人を傷つけてきたと思って…」
 「現実とすれば、傷つけていないさ。誰も、覚えていないんだからな」
 「そういう問題じゃ、無いでしょ!」
 「あーあー、そうカリカリするなって。お前は思い出すのが早かったんだ。まだ頭の整理がついていないんだろう。全部、見た筈だ。俺の話も、蛇の話も、これからの話も。……此処で、展開を変えられるのは困るんだ」

 グイッとケンジロウは私の前髪を引っ張る。そして、にたぁと口を歪めた。

 「今此処でお前を殺すのも簡単だ。全てを知ってしまったお前に手出しされるとやり直せないかもしれん。ただ、女王が崩壊する瞬間を見せる方が面白そうだ。元より、あいつの身体でお前みたいな小娘一匹止められないわけがない」
 「こんの…外道が」
 「おーお、怖い怖い。恨むならその能力恨めよ。未来が見える?そんなもんじゃない。もっともっと残酷な今までもこれからも誰も変えられない過去を見る能力をよぉ…」

 「ああ、でも」っとケンジロウが私に銃口を向けた。

 「あれ、絶望した顔を見たいんじゃなかったの?」
 「まー、そのつもりだったんだけどな。俺は見飽きてるわ。んじゃ、一足お先に退散してもらおうか」
 「それが、間違いにならなきゃいいね」
 「たわけ。強がりもそこまでだ」

 パァンっと室内に銃声が響き渡った。

 もう一度、やり直し。

20140701


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