�� 01/11 21:49


##amz_4087744124#S#
気になってたまらなかった蘆屋家の崩壊、グルメと幻想怪奇が融合した未知ジャンルの小説でした…！食い物ターンのユーモアたっぷりの軽快な語り口と、うって変わって幻想怪奇ターンのゾクりとする妖しい雰囲気のギャップが面白い。
それにしても出てくるお豆腐達のなんとまぁ個性豊かで美味しそうなこと…！
またお豆腐談義にとどまらず、お話に趣きを添える、実際に存在する伝承や特殊な文化等の雑学についても巧みに語られていて、こちらもその手の話題好きな身としては興味をグイグイと惹かれる内容でした。
八百比丘尼、蘆屋家、息長帯比売命、ケルベロス、食虫文化等々。久しぶりに宗像教授伝奇考とか読み返したい衝動に駆られた。

というかですね伯爵と猿渡のコンビとっても可愛いんですがちょっとこれは一体どうしたもんですか……と読み終えた今も頭抱えてます。
怪奇を愛する伯爵と、怪奇に好かれる猿渡の、豆腐の絆で結ばれた三十路コンビ。この世ならざるものにフラフラと吸い寄せられてく危なっかしいことこの上無い猿渡を、しっかり此方側に引き戻してくれる伯爵の安定感。実においし…じゃなくて、良いコンビです、うむ。
食の好みを熟知してる伯爵にまんまと食い物で釣られる猿渡チョロかわいい。遠回しにさらっとヒモ勧誘しちゃう伯爵かっこかわいい。
この二人の幻想怪奇グルメ譚もっともっと読みたいよ……！
ということで読後直ぐ様密林さんに駆け込んで、続編ピカルディの薔薇をぽちり正座待機の構えに入りつつこれを打ち込んでる現在です。
##amz_4087748316#S#