アルタイルへ捧ぐ(トキヤ)


※死ねた注意


瞬きを一回。
視界に映る空は清々しい程晴れ渡っている。先程まで聴こえていた都会特有の喧騒は私には届かず、私の世界はただただ無音だった。

嗚呼、どうしてこんな事になったのか。

大切なパートナーであり恋人である彼と出かけるために待ち合わせしてるだけだった。この特別な日のために、いつもよりずっとお洒落をして、張り切って寮を出たはずだった。
それが、どうして、どうして――



散らばった白をかき集めようと手を伸ばすが、その手は僅かに指先が動くだけで働いてはくれない。目に映るのは、白が自身の朱に染まっていく様子。
ああ、やめて。それは大切な大切な彼への誕生日プレゼントなの。この日の為に、彼だけを想って、一生懸命作った私の歌なの。

風に攫われる楽譜達に私の瞳から一筋の涙が零れる。
動かない手を叱咤し必死に楽譜へ手を伸ばした。くしゃ、と白が歪む。漸くたった一枚だがこの手に掴むことが出来て息を吐けば、視界に映る空の青と血の朱のコントラスト。宛ら大切なパートナーとその親友のようで頬を緩めた。

彼は、哀しむだろうか。ロケが押して遅刻した自分を、彼は責めるだろうか。
決して貴方のせいじゃない。そう伝えたいけど、きっとそれは叶わない。自身から失われていく血液に、何となく自分の終わりを悟ったから。

“音也…トキヤを、お願い――”

思い浮かべるのは大切なパートナーとその親友の姿。どうか、私の分も彼を支えて欲しい。
そして願わくば、トキヤに輝く未来が訪れますように。

ゆっくりと瞬きを一回。
次目蓋を閉じる時は、きっと開きはしないのだろう。



嗚呼、空があおい。





アルタイルへ捧ぐ
(名前っ…!)
(トキ…ヤ……?)(嗚呼、最期に貴方の顔を見れるなんて)(私は幸せ者だね、)

(叶うのなら、この歌を歌う貴方の歌声を聴きたかった――)


-------------
しょっぱな+トキヤ誕で死ねたとか\(^o^)/色々とやっちゃいましたが後悔はしてません←←←
しかし残念ながらこれが当サイトの通常運転になりますので←
甘い話を求めてるお嬢様方は他のステキなサイトさまに逃げた方が良いと思います(ノ∀`)

しかし文才なくて意味不ですねすいません。補足をすると、誕生日にデートの約束をしてて待ち合わせをしていたが、トキヤのロケが長引き遅刻。そしてトキヤを待ってたヒロインに運悪く車が突っ込んできて…というお話でした。
補足しないで伝わる文章を書けるようになりたいorz

因みにこの話は単にあたしが「血の海に浮かぶ楽譜」が書きたくて書いた代物という←
本当ごめんなさいwww

20110806

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -