マホーニアは眠らない(赤司)


※微裏(赤司受け)
※病んでるヒドイン



「気分はどう?赤司くん」



床に横たわり荒い呼吸を繰り返す赤い彼を見下ろせば、少女に返って来るのは憎悪の篭った二つの眼。
少女はそれが面白くなかったようで、彼の短めな髪を掴んで顔を上げさせた。


「…っ、僕にこんな、ことして……かくごは、できてるんだろうな…っ」

「あら怖ーい。…でもこんな状況じゃただの虚勢にしか聞こえないわよ?身体、大分辛いでしょう?」


余裕そうにくすくすと笑う少女に赤司は内心舌打ちをする。

確かに彼女の言う通り、赤司の身体は限界であった。盛られた薬のせいで敏感になりすぎた身体は、流れる汗にすら反応する始末。しかし絶対的な刺激がないため快感に逃げることも出来ずに、荒くなる呼吸を落ち着けようと息を吸うことしか出来なかった。ならせめて、心だけは屈さないと強い意思を持つ瞳で彼女を見上げる。
少女が掴んだ髪から手を離すと、赤司の頭は重力に則り、地面へと強打した。
赤司が呻き声を上げた次の瞬間、


「っぁああああ!!」


下半身それを踏み付けられた赤司はその痛みに絶叫した。
今まで微かな刺激しか与えられなかった敏感な身体は、待ち望んでいた強い刺激に耐えられず精を吐き出す。痛いはずなのに反応し絶頂した自身に赤司は吐き気すら催した。


「踏まれてイッちゃうなんて赤司くんは変態さんね」

「……っ、ちが…ぅあ、やっ…」

「喘いじゃってかわいー」


否定しようとしても意に反してその口は喘ぎ声しか紡がず、自分の意志とは反対にびくんびくんと反応しまた精を放とうとする自身。
完全に愉しんでいる彼女を恨みながら、薬で完全に出来上がっている身体は二度目の絶頂を向かえた。


「……っはぁ、は…っ」

「ふふ、嬉しいわ…ずっと赤司くんとこうしたいと思ってたの」


先程の行為からは信じられない程優しい接吻を赤司の瞼に贈った少女は、汚れたズボンや下着を退かし優しい手つきでまだ衰えない赤司のそれに触れた。びくりと身体を震わせた赤司に、気分をよくした少女は微笑む――狂喜を孕んだ笑顔で、


「夜はまだ…始まったばかりよ?」




マホーニアは眠らない
(ずっと)(ずーっと、)(一緒にいましょう)

(ね、赤司くん)



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本番まで至ってないので微裏だと言い張ります!←
…お見苦しい物を本当にごめんなさいでした(スライディング土下座
私が書きたかったのは違うことなのですが、それに至るまで書こうとしたら無駄に長くなってしまったので一回切りました。
また後日リベンジしたいと思います。

ドSに攻められるのも勿論大好きなのですが、ドSを屈服させたいという願望も世の女の子はきっと持って…すみません黙ります。

マホーニア(柊南天)の花言葉/「激しい感情」「激情」「愛情は増すばかり」

20120923

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