浮かび上がっていたかのような心地が、奥を叩かれた事で現実を連れてくる。
小刻みに股間を打ち付けられ、姫子は男にしがみついて身震いした。
「は、はぁ、…姫子ちゃん、俺もイク……っ、、……っ!」
姫子に振っていた腰を押し付けて男は呻いた。
締め付けてくる狭い腟内で、ガチガチに膨張したペニスが身を震わせて跳ねている。
射精しきったペニスを引き抜き、先端が膨らむほどの射精量を見て男が笑った。
「見てよ、この量。すげー出た」
「は、ん…っ、、ぁ…、?…」
「姫子ちゃんのマンコ良すぎてヤバいね、勃起おさまんないんだけど」
まだオーガズムの余韻から抜け出せていない姫子を引っくり返し、膝立ちにさせて壁に手をつかせる。
新しいコンドームを着けた男のペニスが、姫子の中へと再び挿入されてしまった。
敏感な内壁を擦られ、姫子は壁に爪を立てて下半身を痙攣させた。
(だめ、だめ、やだ…こんなのやだ…イヤ……)
うなじを舐められ、吸われ、歯を立てられながら、姫子は犯された。
壁と自分の体とで挟むように押し付けて、男はペニスを擦り付ける。
ベッドが揺れて音を立てている。
隣の部屋から聞こえてきたあの音が、自分の部屋でしているなんて。
「っ、や、あ……、…音…聞こえちゃ…っんん…、お姉ちゃんに…聞こえちゃう…っ」
「寝てるから大丈夫だって…、あー…チンコ気持ちいい…」
「んん…ッん……や…やぁっ…お姉ちゃ…、お姉ちゃん…おきちゃう…」
姫子の泣き濡れた声を聞いて、男はペニスを引き抜いた。
セックスを止めてくれたわけではない。
震える姫子をベッドから下ろし、ラグの上に四つん這いにさせる。
大人しく差し出された腰を掴み、亀頭をあてがうと股間を叩き付けた。
パン…!
「っひ……、ぃ、ッ……〜〜!」
「あー…たまんねぇ、まじで締まる…っ、チンコとけそう…っ」
男は好き勝手に腰を振り、肌と肌が打ち合って破裂音が鳴った。
パンパンと部屋中に響くいやらしい音。
男と女が激しいセックスをしている。
「ら、め…っ、おと、たてちゃ…」
「でもさぁ、姫子ちゃん、乱暴にされるの、気持ちいいんだろ? ずぅーっとマンコ締め付けてるじゃん」
「んひ…っぃ…ちが……っ、う…あ゛……ッ、っ、んん…〜〜っ」
とうとう姫子の両腕が崩れ落ちて、腰だけをあげる格好になった。
突き刺さる太い剛直が容赦なく姫子を嬲り、下半身さえラグに倒れていった。
腹這いのうつ伏せになって震える少女の白い尻に指を食い込ませ、何度も何度も股間を叩き付ける。
姫子は呻き声さえも出せず、ひゅー、ひゅー、と熱い吐息をこぼした。
真っ白になる思考の端で、“その音”は聞こえた。
――キィ… パタン、
扉が開いて閉まる音。
心臓が大きく不自然に脈打った。
バクバクと跳ね上がる鼓動と、強張って震える火照った体。
緊張で腟内のペニスを締め付けながら、姫子は音に耳をそばだてた。
『××、下にいるのかなぁ…?』
ぼんやりとした姉の一人言。
眠りから目を覚ました時、隣に居なかった恋人を夢うつつに探している。
必死に唇を引き結び、呼吸音すら浅くする姫子の背後で、男は歪に笑った。
止まっていた腰が動かされる。
(…っ!? あ、え…っ、、)
ググ…、と尻たぶが歪むほど股間を押し付け、鈴口をひくつかせたペニスを根元までぎっちりと捻り込む。
姫子の両足が跳ね上がる。
見開いた筈の視界がチカチカと白く光り、下半身から背中を駆け上がって、官能が頭の天辺まで抜けていった。
膣が絞るような収縮を繰り返すたび、中に収まっているペニスを締めあげ、その形にゾクゾクと反応してしまう。
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