身体中を犯す熱に支配されて、現実から逃避していた姫子は、ハッと戦慄いた。
逃げ惑おうと身を捩っても、力の差は歴然としている。


「やだ、やだっ、先生止めて…!」

「は、は、姫子…っ、悪い子のお前に、今から罰をくれてやるからな、っ、う…うぅ…っ!」

「あ、あ、いや…っ、っ、あ…!」


――ズチュゥ…ッ!

体育教師の尻が強張るように跳ねる。
腹筋がひくつく。
腕の中に押し潰すようにして姫子を抱き締め、押さえ込み、――射精する。
姫子の上靴の脱げかけた両足が、所在無さげにゆらゆらと揺れる。

(あ、あ、あ、…うそ…っ、――ひどい…こんなのひどい…っ)

ずるりと大きな肉塊が、姫子の狭い腟から引きずり出される。
あまりの暴挙に呆然とする姫子を引っくり返し、机にうつ伏せにする。
ガクガクと震える足が久しぶりに床へとついたのに、安心感なんて生まれなかった。
「やだ、やだ、やだ」と泣いて震える姫子の腰を両手で掴み、ブルマの隙間から再びペニスを捻り込んでいった。


「うっ、うぁ…っあ…っ、んん…〜〜っ、きゃぁ、う、 やだぁ…やだぁ…ーッ」

「…っはぁ…、気持ちいいぞ姫子…、吸い付いてきて最高だ…」


大きな手のひらが姫子の細い腰を掴み、ペニスを打ち付ける。
夕暮れのオレンジ色の世界で、2つの影が揺れている。
獣のように腰を振って未熟な性を凌辱して、嗜虐心と爛れた欲望を満たしていく。

ぐちゅ、ぐちゅ、ぬちゅっ
グチュンッ、ちゅぽっ、ちゅぽっ

音がひどい。
ピストンの時々で破裂するような卑猥な音が聞こえてきて、姫子をたまらなく恥ずかしい気持ちにさせた。
頬が熱い。体が熱い。


「ん、んうぅ…っ、ぁ、はぁ、う、ひっく、あっ、あっ、やめて…やめて…」

「本当は止めて欲しくないんだろう? こんなに俺のチンポ締め付けて、ビチョビチョに濡らして、姫子は先生にお仕置きされたかったんだもんな?」


ブルマも下着もグチャグチャに濡れて汚れてしまっている。
掻き回すようなピストンの度に、摩擦で泡立ち粘着いた愛液が床に落ちていく。
姫子はイヤイヤと首を振るが、上擦るような呼吸を止められない。


「は、はぁ、姫子…っ、先生イクぞ…、はぁー…あー出る、出る…っ」


もう姫子は何も言葉に出来なかった。
揺られて、揺さぶられて、体の奥をぶたれて、汗まみれになって、息を荒げて。
涙だけが変わらずに溢れている。
は、は、はぅっ、と呼気が上擦る。
頬が上気しているなんて気付きたくなくて、本当は何度かイってしまってるなんてこと知られたくなくて、姫子は目をつぶって涙を流した。


「あっ、あっ、いや、…っせんせ…せんせぇ…! いや、やめて…っ! あぁ…あー…っ、は、あっ、んん…っ」

「う、…っうぅ…っ、で、出る…!」


力強く股間が打ち込まれ、体育教師の欲望が弾ける。
睾丸に溜まっていた子胤が尿道を込み上げ、勢いよく噴出する。

ギィ…ッ、ギ…、ギ…ッ

揺さぶられた余韻で、四つ脚が軋んだ音を鳴らした。
汗だくになって、息を荒げて。
体をひくひくと痙攣させて、頭が真っ白になる。
血の流れが耳元で聞こえてくるような、そんな激しさ。

運動部の声が聞こえてくる。
チャイムの音も、カラスの声も、徐々に日常の生活音が戻ってくるようだった。


「…姫子、補習はまた明日もあるからな…」


深く打ち込まれていた楔がずるりと抜かれ、姫子はぐったりと床へと座り込んだ。
傍らでジャージのズボンを穿き直した体育教師は、放心する教え子を見下ろし、にんまりと笑いかけたのだった。












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