お腹の奥がゴンゴン叩かれて苦しい。
腰を掴んでくる指が食い込んで痛い。
その顔をしかめて苦悶するはずの感覚は、姫子の感情を高ぶらせていった。

苦しい、けど熱くてたまらない。
痛い、なのにゾクゾクする。
乱暴に揺さぶられる身勝手なセックスが、嬲られた日々の記憶を呼び起こし、姫子の感度を上げた。


「姫子の身体はあの頃と変わらないね…気持ちいいモノ大好きの淫乱で、ひどくされるのも好きな変態のままだ…」

「あぁ…っ、あっ、あー…っ あ、アッ、ひぃ…ぁあ…っあー…!」


姫子はもはや喘ぐことしか出来ず、男の上で直ぐにビクビクと跳ねた。
あっと言う間にイかされてしまった。
絶頂へと性急に追い立てられた体は、浅ましくペニスを締め付ける。
それに煽られた男は射精感に追い立てられ、なおも激しく突き上げた。
痙攣して呼吸も危うげな姫子を揺さぶり、跳ね上げ…子宮口を穿つ。


「姫子っ…出すぞ…っ!」


低く呻くような声で言い捨てて、男はこみ上げてきた精液を躊躇いもなく吐き出した。
子宮口に押し付けた鈴口から、勢い良く飛沫が上がる。

――ビュルルルル…ッ!!


「あ、あ、せ…せんせ…ぇ…っ」

「ッう…は…ああ…、姫子は良い子だね…。俺のザーメン、上手に飲んでるよ…」


(……先生の、が、…ダメなとこ、に…入ってキちゃう…っ)

生でセックスするのは初めてだった。
精液を注がれるのも初めてで、膣内を濡らしていくソレにぶるぶると震えた。
たっぷり注いでから、男は繋がりあったまま身を起こすと、姫子をベッドへと押し倒した。
射精したはずのペニスは硬いままだ。

姫子に覆い被さった男が、緩慢なストロークで腰を振ってくる。
姫子は背中を弓なりに反らして身悶えた。


「…姫子、今夜は全部、お前の中に出すよ…。お前は先生の精子で孕むんだ。…良い子の姫子なら出来るね?」


たん…、たん…、と焦らすような速さでリズミカルに腰を打ち付ける。

(…先生の…赤ちゃん…)

淫らな息で溺れるような呼吸をしながら、姫子は男の言葉を聞いていた。
言い聞かせてくる甘い質感を持ったその濡れた声に、子宮がときめくように疼いた。
膣内でぬるぬると動く“男”を、うっとりと締め付け、クチュクチュと舐めしゃぶる。

――姫子の体は興奮と歓喜に震えた。


「今夜、先生の種汁で孕んでから、明日にでも恋人に中出しさせてやれ…。先生との子をその男と育てるんだよ…。 ――いいね?」

「…あっ、あっ、 は…はい…っ 先生の赤ちゃん産みます…っ」


この瞬間、姫子の頭と心から婚約者の存在は忘れ去られた。
無知で幼かった頃、盲目なまでに夢中になった恋心が、蘇ってしまった。
男から与えられる行為を全肯定し、何もかも明け渡して受け入れていた少女。
この教師の思うまま好きなようにされることこそが、彼からの“愛”だと信じていた。

パンッ、パンッ、パンッ


「せんせ、せんせぇ…っ! すきっ、すきです…っ…あー…ああ〜…ッ、好き、好き、…せんせ、すき…っ」

「ああ…良い子だね姫子…っ、お前は誰のモノか思い出した?」


コクコクと姫子は必死に頷いた。
男好みに育てられたこの体も、心も、彼のものだ。

(全部そう…、私の全部、先生の…)

腰を押し付けて密着すると、男の肉欲がまた弾けて膣を濡らした。
腰を揺すって注ぎ込んでくる男の下で、姫子は膣内を締め付けながら震えていた。
エンゲージリングのはめられたら女の指が、子供を求めるようにそっと薄い腹を撫でる。


3週間後、姫子は結婚する。
お腹の中にはきっと…。


end

[≪前のページ]

≪back

×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -