「姫子、10年振りの先生のチンコ、自分で挿入れてごらん」
「…せ、先生…っ、待って、…や、やっぱり…わたし…っ」
ベッドの上へと引き上げられ、寝そべった男の太腿を跨がされる。
辛うじて戻ってきた理性がおののいた。
今更だが婚約者への裏切り行為だ。
彼にだって妻子がいるのに、そんなこと匂わせもせず、姫子とのセックスに躊躇いなんてない。
カウパー液を滲ませたそそり立つペニスは、コンドームを着けられる事もなく、生々しく姫子へと擦り付けられた。
(っあ……、うそ、…まさか…!)
――この人は私を孕ませる気だ!!
近くに結婚する教え子に、性処理として扱っていた女に、別れた恋人に。
無責任な『種付け』をしようとしている。
男の真意を感じ取り、姫子の体は逃げようとしたが…。
パァアンッ!
腰を掴んでいた手を尻へと滑らせたかと思えば、男は両手で姫子の尻を思いっきり叩いた。
肌を打つ乾いた音が部屋に響く。
「んひぃ…っ!!?」
「こら姫子…、お返事は…?」
白い柔肌に赤い手形の跡が浮かび上がり、じんじんと鈍く痛む感覚に、……姫子はうなだれた。
青ざめかけていた頬が火照って色付き、唇から湿った吐息が落ちていく。
震えながら呼吸を上擦らせ、瞳を潤ませて、彼女は「はい…」と従順に頷いた。
(さからえない…逃げられない… ああ…酷い、酷い、こんな体……)
グロテスクなペニスを手に持って支え、濡れそぼった恥部へと自ら導いた。
頭の中で婚約者の名前を呼び続ける。
我慢汁を垂らす亀頭を押し当て、腰を揺らし、…姫子は硬いペニスを咥えていった。
ガチガチに勃起した男の肉塊が、膣内をみっしりと広げて子宮を押し上げる。
記憶がどんどん蘇ってくる。
潤った場所に教え込まれたこの男の、…硬さも…太さも…。
(―――…あ…っ)
根元まで咥え込んだ瞬間、瞼の裏で、頭の中で、チカチカと白い光りが激しく点滅した。
姫子の意識が一瞬、飛ぶ。
鍵穴に鍵がぴったりと合うように、“ハマった!”と、脳が歓喜した。
はぁー…っ、はぁー…っ、
膣口を広げる感覚にゾクゾクと震え、口内に溢れた唾液をだらしなく垂らした。
亀頭が子宮口をズン、と押し上げる。
薄い被膜の隔たりのない粘膜の触れ合いに、姫子は体を強張らせ……腰をひくつかせて絶頂を味わった。
「気持ちいい…? チンコ自分から挿入れてイっちゃうなんて、姫子は本当に淫乱だね…」
「あ、あ、は…はぁ…っ いや…っ、いや、いや、…だめっ」
男の詰る声にイヤイヤと首を振る。
だが、硬い腹筋に手をついて姫子は上下に体を弾ませた。
言葉とは裏腹の浅ましい体が、懐かしいペニスを恋しがり、むしゃぶりついて離さない。
上り詰めた敏感な粘膜でペニスをしゃぶり、擦り、締め付ける。
全身を襲う甘くて痺れる快感。
刻まれた気持ちの良い波を求めて勝手に動く腰に、姫子はすすり泣き、喘ぎ、膣をドロドロに濡らした。
「すごい吸い付きだ… 旦那になる奴とは、普通のセックスしかしないの?」
「っあ、あ、してな……ふ、普通の…」
「そう…それじゃあヤらしいのが大好きな姫子には、物足りなかっただろう…可哀想に。先生がいっぱい虐めてあげようね…」
姫子の細いくびれを両手で掴み、男はベッドのスプリングを利用して下から突き上げた。
衝撃にひくつく暇も与えずに、ズンッ、ズンッ、と何度も穿ち続ける。
跳ね上がっては引き戻され、子宮口を嬲られ、嵐のような激しい突き上げに姫子は悲鳴をあげた。
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