潮で濡れた掌で数度シゴけば、より凶悪に反り返る。
どうして持っているのか、初めから姫子を嬲る気だったのか、男はスキンを手にしていた。
ストッキングごとショーツをずり下ろされ、お尻とを丸出しにされてしまう。
トロトロに熟れた恥部を明かりの下に晒され、スキンを被った亀頭が押し当てられた。


「姫子ちゃん、挿入れちゃうけど…いいよね?」


丸い尻たぶを両手で掴んで揉みながら、熱くとろけたワレメを上へ下へと亀頭で撫でられる。
ほんのわずか膣口を広げ、直ぐに抜け出ていき、また少しだけ膣口へ潜る。
ちゅこちゅこと亀頭を抜き差しされ、姫子は頭の芯が焼け爛れていくかと思った。
合意だと言わせたいのか、興奮ですっかり息があがるまで焦らされた。


「俺のガッチガチに勃起したチンコ、姫子ちゃんのエッチなオマンコに挿入れて、ズポズポ犯して良い?」

「っ…んん…、う、うん…っ、いいよ、いいから…っ、あ…早く…はやくキて…」


囁き合うような小声とは言え、こんな場所で、こんないやらしい言葉。
子宮のむずがるような疼きがたまらなくて、姫子は尻を揺すってその言葉を口にした。
背後で男が笑っている。
簡単に墜ちてきた『女』を嗤う。
熱い襞を掻き分けて、硬くて太い肉の塊が押し入ってきた。


「は……はー…っ、スゲ…喰われてる…」

「ん、ん、…っぅんん…ぁ…ンン…」


姫子にとって3ヶ月振りのペニスは、奇妙な多幸感を女の心へともたらした。
――それからはお互い言葉もなく、恥ずかしい行為に夢中になった。
たん、たん、と肌が鳴りあう。
着乱れた衣服の下は熱がこもり、じっとりと汗を浮かべて湿っていく。
腰骨が尻たぶに押し付けられるたびに亀頭が子宮口を穿ち、上がりそうになる嬌声を姫子は必死にこらえた。

( どうしよう、待って…これやばいよ…っ。だめ、だめ、気持ちいい…気持ちいいっ )

薄っぺらい座布団を握り締め、姫子は声を押し殺す。
それでも「んっ、んっ、」と鼻から抜ける声音にひやりとする一方で、堪えきれない快感を味わった。
姫子はすっかり興奮していた。

グチュッ、ズプ…ズプンッ
ぬちゅ…ぬちゅ… ズチュ、ズチュ

湿った肌が打ちあう音、ぬかるんだいやらしい音、甘く湿ったうめき声。
周りはこれだけ騒がしいのだから、こんなかすかな音など聞こえる筈がない。
……でも聞こえているかも知れない。

( あたま、ぼーっとする…きもちいい…何も考えられない…っ )

どこもかしこも痺れている。
気持ちいい荒波に飲まれてもみくちゃにされ、たまらず姫子は腰を背後へと突き出した。

気持ちいい…。
あつい…とけちゃう…気持ち良い…。
ああ…あ、あ、あ、
いく、いく、いく…っ!


「―――――っ…!!」


姫子の背中が猫のようにしなり、男へと押し付けた腰が大袈裟に跳ねた。
両膝が折れ曲がり、つま先が丸まる。
全身が強張って息が止まるなか、子宮の疼きが熱くとろけ落ちていった。
ぶわっ、と汗がふきだす。
今まで味わったことのない強いエクスタシーに、一瞬、姫子の意識がどこかへ飛んだ。

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