誰にでもスキだらけ


「はよー春っち」
「お早う栄純君…って寝癖ついてるよ!」
「え、マジ?ちゃんと直した筈だったのになあ…」
「ああ、動かないで。直してあげるから」
「サンキュー春っち!」


「…あ」
「何だよ降谷?」
「ここ…睫ついてるよ」
「え?こっち?」
「反対。それに擦ったら目に悪いよ。…取ってあげるから少しじっとしててね?」
「…ん、ありがと」


「ヒャハ。お前何その顔!」
「ちょ、人の顔見るなり笑うとかどーゆー事っスか!?」
「仕方ねーだろ。お前顔に泥ついてんだよ」
「顔に!?何で!?」
「んなの俺が知るか。…まあどうせ泥だらけのボール触った手で汗拭ったってゆーオチだろうがな」
「あー…」
「ってだからお前泥だらけの手で取ろうとしてんじゃねーよ!意味無いだろ!」
「あ」
「ったく…オイコラここ座れ。拭いてやっから」
「…うす」


「沢村ーっ!」
「ぎゃっ!」
「ちょっと、そんなに嫌がらせなくても良くね?」
「急に飛びつくアンタが悪いんだろ!つーか離せ!」
「離せって酷ッ!何だよ倉持達には言わねーくせに!」
「何の話だ!いいからとりあえずはーなーせー!」
「ぜってー嫌!」
「餓鬼かアンタ!」



(誰にでもスキだらけ)
(でも俺にだけガードが固いのは何故?)




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