今日のパンツの色は何色だと聞かれればミーは誰であろうとあっさりと答える事ができる。なってったってこれは花子がミーの為に選んで買ってきてくれちゃったものだからなんですよねー。ほんと余計なことしかしないあの馬鹿の脳みそを誰かミンチにしちゃってくれないかなー。働いて手に入れたお金でミーのパンツ買うって花子の将来がほんと不安になりますよー。暗殺部隊で働いてる時点でこの先真っ暗な人生でしょーがね。それはミーも同じだから言わないでおきましょーか。変態雷オヤジ見たいにならなければいいかな。うん。もう遅いかもしれないけど見た目が花子はいいから許せちゃうんでしょーかね。なんだかんだいって「フラン先輩!」と後をついてこられると押しに負けて振り回されちゃうんだよなー。ベル先輩とかに自慢できちゃうからいいかー。

「フラン先輩これ受け取って下さい!」

「またですかー?変な物はいりませーん」

「変な物じゃないです!」

眼をキラキラさせて綺麗にラッピングされた箱を渡される。それを嫌々ながらも受け取ったミーは最近本人のいる前で箱を開ける様にしているんですよー。花子はどうやら目の前で反応を見たいらしい。もうこいつ完璧変態だよ。直せないとこまできちゃってるよー。精神科医をお勧めした方がいいですかねー?それとも動物病院とかのがいいかなー?

「カエルの全身タイツって…これをミーに着ろと…」

「可愛いですよね。絶対フラン先輩に似合うと思って!生地も厚みなんで風の冷たいこの季節には着たら温かいですよ!」

「いや、ミー暑がりなんでこーゆうの着ると汗が目立っちゃうんですよねー」

「あ、薄地タイプのも買ってありますよ。これで下着とお揃いで着れちゃいますね!」

ああ!良く見ればミーが着用しているパンツと同じ感じ!いつも思うんですけど花子って買うとき恥ずかしくないんですかね。こんな笑顔で渡して来るんですから恥ずかしいなんて考え浮かばないか。寧ろ花子はミーしか見えてないから周囲の眼何か何とも思わないか。別に自惚れて言ってるわけじゃないんでーほんとの事なんですー。

「花子はもっと自分の物をかったりとかしたらどうですかー?」

「いいえいいえ!私の事は気にしないでください!フラン先輩が私のプレゼントしたものを着て下さるだけで私はもう満足なんで!自分の事なんかより凄くうれしいんです!」

「じゃあ、今度は買い物するときミーと一緒にいきましょー」

「い、いいんですかあああっ!?」

大喜びして自室に戻って行く花子の背中を見守ってため息を吐く。いや、別に気にしてないんですけどねー。あんな好かれて尊敬されちゃってると怒るにおこりづれーよ。寧ろ嫌だとも言い憎いんですよねー。だからもう一緒に出かけて変なものを買わないように見張るしかないんですよー。


(変な部下ですねー)
(フラン先輩の師匠も変な人ですよね!)
(それってミーも変ってことですかー?)
(フラン先輩は変な先輩ですよ?)
(ミーも変なのに分類されてたのか…)





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