花子は僕と居て楽しいのかとか幸せなのかと思うときが何度かある。僕は花子と一緒に居られて花子の恋人で居て幸せだ。だからこれ以上他にのぞんでないとはいいきれないか…強い子供が欲しいかな。その前に結婚して花子が僕の奥さんになってもらわないとならないんだけどね。今はこの関係で満足しているからそれでいい。でもこれは僕の考えで花子は違うかもしれない。早く仕事から帰ってきて朝も出勤時間が早くなくてちゃんと休みの日が決まっている彼氏がいいに決まってる。

僕の仕事は時間が不規則だから忙しい時は忙しいけど暇なときはほんとに暇で昼出勤の夕方帰宅のときもあるけどこんな僕に振り回される日々を花子は望んでいたんじゃないと思う。中学の時みたいにもっと自由で一緒に居られる筈だったんじゃないだろうか?

僕は君が望むことをしてあげられてる?
帰ってきてご飯を作ってくれて花子も僕と一緒に食べるけどほんとはお腹空いてて早く食べたかったんじゃない?
新しく買ったのって見せてきた僕好みのシンプルなワンピースだってほんとは君はひらひらなお姫さまみたいなワンピースのが着たかったんじゃないの?
それに僕と一緒に出掛ける時にそのワンピース着たかったから買ってきたのに休みがなかなかとれなくて一度も着てないままクローゼットからだしてないよね?
僕の仕事だって君は深い内容をしらないから不安なんだろ?赤ん坊や沢田綱吉から電話があると笑って僕を呼ぶけどほんとは眉間に皺を寄せて「なにをしてるの?なんで私になにも教えてくれないの?」って怒りたいんだろう。
なのに君はなにもしてあげられてない僕をどうして許してくれるの?疑問系ばっかだね。こんなんじゃ君にそのうち飽きられちゃいそうだ。

僕の隣でぐっすり眠る花子の頭を撫でる。こんな時にしか素直になれなくてごめんよ。この可愛い寝顔を僕はおじいさんになって見たいな。それでその時には今の分もこめて「ありがとう」を何度も言おう。その時まで僕の幸せがどうか続きますように。僕が君を幸せにできますように。
ああ、そうだ明日は早く起きて本部に行かなきゃならないんだ。


パンの焼けるいい匂いがして眼を覚ました。キッチンに行くとエプロンを掛けた君が朝御飯を用意していて僕は後ろから抱きついた。寝惚けてるの?と照れて笑う花子にキスして誤魔化す。ちゃんと起きてるよ、なんて言ってあげないけどね。

「おはよう」

太陽もでていない空もまだ暗い夜中に太陽が見えたなんて臭いかな?また聞いちゃうけどほんとはまだ寝てたかったんじゃないかい?
いつかこの答えを聞こう…


(おはようのキスなんてめずらしいね)
(違う)
(?私の口になんかついてた?)
(愛しいのキスだよ)






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