君の頭の中は現実ではありえないことでできているのかもしれない。アニメだ漫画だとお金が入れば見返りも愛さえくれない薄っぺらい男の為に使うのだから。もし花子に幻術を使えるのだとしたら二次元のヤツを作りだし1人でうはうはとはしゃぎまくっているんでしょうね。まあ、そのはしゃいでいる間に僕がヤツを消し去りますけど。兎に角、花子にそんな力がなくてよかった。妄想を無理矢理現実にしようだなんてそんなこと考えるのは中2くらいですよ。

「骸は超一流の術師でしょ?だからこの人を出して?ね?」

うわ、もう、そんな上目遣いとか卑怯なんですよ。あれですよ、君は言わば萌えキャラ同然なんですよ?そんな君に上目遣い+涙目+谷間なんて見せられたらどこぞの漫画の悪役だって望みを叶える為に世界征服をほっぽいてそっちに熱中しますから。それで「沢田綱吉と仲良くケーキ屋さんで御茶会して?」と頼まれたら嫌々ながらも彼を拉致して顔をひきつらせながら笑ってお茶を飲めますよ。だけど漫画キャラを出すわけにはいきません。

「なんでダメなの?おねがいっ」

「ダメなものはダメです」

「この前のロリ系魔法少女は出してくれたじゃんよーっ」

「あれは女だったからいいんです。男はダメ。アウト!」

此処に美男子がいると言うのにそれに見向きもせず二次元とはどうゆうことだ!この男の顔と僕だったら断然僕でしょ?

「そうか…骸はロリコンだったのか」

「なに言ってるんですか。僕はぼっきゅきゅの萌え派です」

「胸か!胸がいいんだなコノヤロー!」

「ないよりある方がマシってだけです。そうですねぇ。花子がその胸を揉ましてくれるなら彼を実体化してやってもいいですよ?」

「変態!やだよ!ドケチ!」

「クハハハッ!何度でもいいなさい!僕には猫が鳴いてるようにしか聞こえませんから」

いえ、実際は結構傷ついてます。彼女はいつになったら僕を見てくれるようになるんでしょうかね?この本を全て燃やしてやりましょうか?そしたら本当に怒って殺してきそうですね。ああ、もう二次元に恋してる花子をどうやって三次元に連れ帰させるんだ!僕もいっそ二次元になりますか。

「鬼畜!ドSで変態でイケメンキャラとか卑怯だ!」

「なにが卑怯なんですか。女を落とすのには完璧じゃないか」

「それが卑怯なのーっ!」

なら僕は君に好かれるキャラになりたい。


(骸だってこの人だしたら惚れるよ!)
(惚れませんよ。男に興味ありません)
(えーっ)(なんで残念そうなんですか!)





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