決して勘違いしないでほしい。ミーが今からする事は全部本心じゃないんで絶対泣かないでくれよ頼むからーっ。でも嫌われたら嫌われたでいいんだとか他人は言うかもしれないけどミーは花子に嫌われたくないのでほんとのほんとにミーを信じて下さいよー?嫌われたくなくてもミーは貴女を守りたいんですよー。だからミーが強くなる日までちょっと待っててください。

そんな感じに書いた手紙を花子の部屋に置いておいた。花子が読むとは限らないけどミーの事が好きな花子なら何かを察して読んだはずでしょう。

「冗談でしょフラン?」

「これが冗談に見えますかー?」

「あんたとあたしの仲じゃない。物騒だからその拳銃下ろしなさいよ」

「危険だと思うのはあたりまえですよー。だって今からこれで花子を撃つんだから」

「笑えないわよフラン」

「笑えよ」

「笑うかボケ」

「あ、カチンときたので脳点ぶちかますことにしましたー」

ミー達はほんとにペテン師ですよねー。いっそのことマフィアの術者じゃなくて役者にでもなっちゃおうかなー。そしたら花子とこれからもずっと一緒に居られるし超いいじゃねーかちくしょー。なんで暗殺部隊とかマフィア嫌いな集団に気に入られちゃったかなー。師匠について行ったらいつかこうなる日がくるっと分かってたのにこないと祈った結果がこれとか最悪ですよー。

貴方は知ってますかー?ミーと幼馴染だと敵に知られたら貴女は殺されちゃうんですよー?人質されたり犯されたり取り合えずボロボロにされて「物」としか見られなくなるんだよ。そんなの絶対いやなんだよ。貴女はずっとミーの愛しい人でミーが帰る所でみーが迷子にならないように眩しい位笑って明るく元気でいてほしいんです。

「さよならです花子」

「フランこそ最後くらい笑いなさいよ」

「無理ですねー」

いいですか花子。ミーが弾きがねを引いたらミーが全力でどんな術師にも見破られない位の貴女が撃たれて死ぬ幻術を作ります。花子は発砲音と一緒に走りだしてこの街を抜けて遠くへ日本へ飛んでください。そして並盛へ行って平和にくらしてミーが迎えに行くのを待っててください。並盛なら大丈夫。ボンゴレが大事にしている人がいるので下手に誰も手だししてきませんから。だから花子は何も心配せずそこに居てくださいねー。

「今度はちゃんと守ってよね」

「守りたくなるよーな可愛い子だったら守ってあげてもいいですよー?」

「フランはブス線なんでしょ」

「…そうでしたー」

ニッと笑った貴女の笑みを見てミーは弾きがねを引いた。バァンッと耳に響いて幻術で作った花子の左胸に当たって倒れて、師匠に慰められて、やけに犬兄さんとかが優しくてスクアーロ作戦隊長も妙に気を使ってくれたりとかして…あれ?以外に成功しちゃいましたねー。そりゃ、好きな女に幻術だとしても迷いなく銃を撃てるわけないとかおもうかー。これ、ネタばれしたらみんな怒るんだろうなー…


(どんな理由でも嫌いになんかならないのにね)
(こんな簡単に成功するんだったらもっとイチャついときゃよかったですねー)
(…私は一体どんな風に死んだんだろ?)
(死に方は花子に黙っとこーと)





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